理由の空間の現象学 表象的志向性批判

理由の空間の現象学 表象的志向性批判

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【内容紹介・目次・著者略歴】
〈人間が世界に赴きそこに住まう〉ことは、状況を真であるとして受け入れ、その状況に対応して何ごとかをもくろむという、志向性の仕組みによって可能になる。この本で著者は、志向性の仕組みを、私と他者とがともに参与し批判的対話を交わす「理由の空間」として解放し、人間的自由の根拠とその制約を明らかにする。アウグスティヌスやカントといった西洋哲学の伝統の深部へと遡り、アンスコム、デイヴィドソンらの分析哲学の論争へと越境しながら、フッサールとハイデガーの現象学的思考を現代によみがえらせる。

【目次より】
序論 志向性と「理由の空間」
1 表象主義1・表象主義2・反表象主義
2 志向性の二つの性格
a コミットメントとしての志向性
b 全体論的に成立する志向性 「理由の空間」
3 より根源的な志向性?
4 志向性と他者
5 この本の各章の成り立ちについて
一章 知覚的志向性と生活世界 現象学は何をもたらしたのか
1 知覚的経験の両価性
2 信念・直観・意味
3 知覚的志向性の概念の展開
a 『論理学研究』
b 『イデーン I』
c 『受動的綜合の分析』
4 志向性概念に基づいた「生活世界」の成立
二章 志向性と言語
1 言語は志向性に依存するという考え方 フッサールとサール
2 志向性は言語に依存する サール批判
a 意図の記述
b 信念の表明
c 信念の組織化
三章 言語についての規範主義の擁護
1 現代の認知意味論からの挑戦
2 解釈論的規範主義とは何か
3 認知意味論の客観主義批判は、解釈論的規範主義には当てはまらない
四章 意図の自立性をめぐって
1 二つの問題
2 意図の弱い自立性 アンスコムの場合
3 意図の強い自立性ヘ デイヴィドソンの場合
4 目的論による意図の理解
五章 ハイデガーによる「理由の空間」の拡張
1 存在論の三つの問い
2 存在論的ア・プリオリ カントからハイデガーへ
3 「理由の空間」としての世界内存在の構成
a 道具的存在者
b 現存在 行為者
c 事物的存在者
六章 表象的志向性批判
1 アウグスティヌスと現象学
2 『三位一体論』における知覚論
3 知覚と行為
4 『告白』の時間論再考
あとがき

文献
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門脇 俊介
1954~2010年。哲学者。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。専門は、フッサール、ハイデッガー。
著書に、『破壊と構築 ハイデガー哲学の二つの位相』『『存在と時間』の哲学』『現代哲学の戦略 反自然主義のもう一つ別の可能性』『フッサール 心は世界にどうつながっているのか』『理由の空間の現象学 表象的志向性批判』『現代哲学』など、
訳書に、アルヴァ・ノエ『知覚のなかの行為』(監訳)ピーター・ストローソンほか著『自由と行為の哲学』(編監訳)マルティン・ハイデガー『アリストテレスの現象学的解釈・現象学的研究入門』(共訳)ヒューバート・ドレイファス『世界内存在 『存在と時間』における日常性の解釈学』(監訳)マイケル・ブラットマン『意図と行為 合理性、計画、実践的推論』(共訳)などがある。

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