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どこかなつかしい身近な日常からはるかな空想の時間へといざなう安房直子ファンタジー。 売れない絵かきの家を訪れた不思議な猫の魔法を描いた表題作「春の窓」をはじめ、 心を静かに整えてくれる十二編を収録。 大人の孤独や寂しさをやわらかく包み込み、 何度も読み返したくなる切なくも美しい極上の短編集。
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Posted by ブクログ
安房直子さんは絵本で読んだことあったけど、短編集はNaffyさん画のこの表紙に惹かれて初めて読む。 ノスタルジックで優しく少し不思議。読んで心が凪いでいき、大変良かった。 大好き。 もっと安房直子の世界に浸りたいと思ったので他の作品も読んでみたい。
どの話もあたたかく不幸になることのない世界観です。現実の中にほんの少し不思議なことが起きます。不思議なことを起こす動物やものが可愛いです。
十二篇のファンタジー短編集。 ひとつめの”黄色いスカーフ”から、もう虜になり、想像がつかない展開にワクワクしながら読みました。少し切ないストーリーもありますが、一話一話が美しくて、うっとり幸せな気持ちになる童話集です。 1番心に残ったのは”春の窓”。本を閉じた後も物語が続いているような余韻に浸って...続きを読むいます。 自然や動物たちが、自分にも話しかけてくれないかしら…なんて想像するだけで楽しい。夢の世界に連れて行ってくれる一冊でした。
周りの動植物や物たちの心の声を具現化したかのようなやさしさが、望まずとも孤独を感じて生きていかねばならない人達に届けられる物語は、私のような、今でもひとりぼっちで暮らしている人間にとって、温かくも切ない思いに駆られます。 主人公たちの年代も、少女時代のささやかな思い出が蘇ってくる展開に、安房さんの...続きを読むやさしさを感じさせる、おばあさんが主役の話や、貧しい家庭に生まれながらも思いやりをもった、健気な女の子の話など、様々です。 特に、後者の「海からの贈りもの」での、お祭りに行く女の子に、病気のおかあさんが、「これですきなもの買っておいで」と、渡した五十円玉二枚を、自分のものを五十円分、おかあさんのものを五十円分、買いたいと思う女の子の気持ちを思うと、物語とはいえ、そのやさしさに込み上げてくるものを止められません。 また、もう一つ印象的だったのが、表題作の「春の窓」で、ここでの猫があたたかいという話に、実はとても共感できるものがありました。 というのも、この話を読んだとき、以前、住んでいた家から通ってた公園で、歩道の縁石に座っていた私の膝の上で、丸まって眠ったノラを思い出したからなんですけど、その時の温かさは、本当にひとりじゃない気持ちが芽生えた喜びで胸がいっぱいになって、しかも、それが幻想でなく、ノラの存在をはっきり証明する重さを実感したときの嬉しさといったら! そうした体験を踏まえながらも、更に、その先の素敵な幻想世界を見せてくれる、安房さんの物語には、老若男女すべての人が持ちうる、ふとした時に感じるやり切れなさや孤独に、そっと寄り添って温めてくれる、ささやかな愛を感じられました。 しかし、その愛も、本書を読み終えた途端、現実に戻ってきたような感覚で消滅してしまい、行きどころのない壮絶なもの寂しさを感じた私は、思わず、庭の木々達に縋るような視線を向けていたのでした。
色々なストレスや辛い事がこの本を読むと癒しに変わり、読んだ後は心がほっこりします! 大人も子供も楽しめる作品です!
安房直子さんが大好きで、全集も、昔講談社文庫から出てたのも持ってるんだけど、また文庫で世に出たのが嬉しくて買ってしまった。 「ゆきひらの話」が好きです。
心がポッと温かくなった。 講談社さんありがとう。 安房直子さんの本が文庫本で読めるなんて嬉しい! 私のところにも春が来ました。
安房直子さんのファンタジー 、すごく好きです。 今日は一日、この本をゆっくり読んでいて、とても幸せでした。12編のお話は、どれも、どこか懐かしくて、優しい、切なくも美しい作品ばかり。 特に 『あるジャム屋の話』と、表題作の『春の窓』が、すごく良かった。読み終えると、心がぽかぽかになっていました!...続きを読む (*^_^*) 日常から、不思議な世界へといざなわれる、極上の時間を楽しませていただきました。 とてもあったかく、優しい気持ちになれます。 おすすめ! 2022年2月23日
通勤中に読んでいた。 本の世界とはかけ離れた環境で読んでいた。 かえってその分安房直子さんのファンタジーにすいこまれていくようで、心地よかった。 また来年の春位、内容を忘れちゃった頃に再読しよう。
春の陽だまりにいるような心がポカポカとぬくぬくするお話が多かった。 子供向けというより大人の童話。 孤独を感じたり、人生に疲れたりした大人の心を温めてくれる。
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春の窓 安房直子ファンタジー
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