【婚約破棄オムニバス】婚約破棄は構いませんが、殿下はどちらを選ぶおつもりですか？――どちらも地獄ですけどね

富士とまと / tuiru

衆人環視パーティの会場で、王太子から婚約破棄を突き付けられたシャリーア。各人の思惑が交錯するなか、彼女が王太子に突き付けた選択とは――表題作「婚約破棄は構いませんが、殿下はどちらを選ぶおつもりですか？――どちらも地獄ですけどね」

エリーゼとして毎度破滅する三度目の人生で、彼女はループを断ち切るためにある決意をもって皇太子の元へ向かう――「婚約破棄されたので、浮気皇太子は殺します～もう、堪忍袋の緒が切れました～」

第三王子から晴れの舞台で婚約を破棄すると予告されたエメラルディが、森の魔女に頼み込んで手に入れた秘薬の効果は――「卒業パーティーで婚約破棄されるようなので、魔女に会いに行くことにした」

婚約者から命を狙われていると感じ取ったアリシア。そんな彼女が婚約者を想い選んだ行動とは――「ざまぁ確定で婚約破棄ができない皇太子が、私を殺そうとしているようです～仕方がありません、死にましょう～」

婚約破棄されたに四人の公爵令嬢が織り成す、凛々しく、切なく、優しい、ハートウォームなオムニバス作品。

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 女性向けライトノベル / その他女性向けラノベ
• 出版社: パルプライド
• 掲載誌・レーベル: エンジェライト文庫
• 電子版発売日: 2022年02月03日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[もりーゆ · ★★★★★]

短編集、4作とも素晴らしい

表題作である一編目は、テンプレ通りの場面セットから、しっかり掘り下げた良作

二編目は、クライマックスのセリフが光りとても印象に残る

三編目は、何故こんなことを？と些か無理ある展開だが、なかなか素敵な締めになっている

最後四編目は、歴史的劇作家の名作悲劇を少しだけ思い出させるが、、、、

いずれもまとまり良く読みやすく読後感もよい。

＃胸キュン ＃ハッピー

[サマ · ★★☆☆☆]

短編集

婚約破棄をもとにした短編集で４話収録されていました。同じモチーフを元に違う話を考えることは凄いなぁと尊敬できました。
１話目、話がクドいです。論理的なのは分かるのですが話や説明感が長ったらしく感じました。
２話目、そもそも婚約破棄の場にナイフを持ち込みそれを皇太子の前で出せる状況に驚きます。
３話目、最終的に王子は記憶をなくしていて卒業パーティーに同伴者もいないと笑っていられる始末。ヒロインだけが可笑しいと思い魔女に会いにいく。先に薬を手に入れたのは王子と推測も出来ますが、婚約者がいないことに何も感じない王子があの場に来ることに疑問があります。王子が来ていても来ていなくても違和感があるような終わり方でした。
４話目、終わり方がロミオとジュリエットです。両思いの婚約者同士ですが政治的背景から少し距離を取った王子。それに気付かず心変わりされたと悲嘆に暮れるヒロイン。婚約解消を言い出せない王子の代わりに仮死状態になり婚約解消を目論む。本当に死んだと思った王子が自死。そしてヒロインも自死。最終に持ってきたものが一番メジャーだけど後味が悪かったです。