教養としての金融危機

教養としての金融危機

913円 (税込)

4pt

激動の世界史と時代の大転換点――。
「100年間」に起きた「9つの危機」を「ストーリー」で一気に学ぶ…!

世界的な金融危機はなぜ起きたのか? なぜ金融危機は10年に1度起こるのか? 新型コロナショックは新たな金融危機を引き起こすのか? 危機を何度も乗り越えたこの世界は、いったいどこに向かうのだろうか?

【目次】
序――国の黒字・赤字とはどういう意味か?
――国際金融危機の仕組み
コラム 日本はこれからも経常収支黒字ですか?

第1の危機 なぜ史上最悪の危機は起きたのか?
――金本位制、大恐慌、ドイツを巡る資金の流れ
コラム あなたの国の経済的トラウマは何?

第2の危機 なぜブレトンウッズ体制は崩壊したのか?
――固定相場制、ドルの垂れ流し、ニクソンショック
コラム 人民元がドルに代わって基軸通貨になるのですか?

第3の危機 なぜドルは大暴落したのか?
――変動相場制、オイルショック、インフレ
コラム 経常収支の赤字や黒字は国内政策で是正できますか?

第4の危機 日米・米独貿易摩擦は乗り越えられたのか?
――プラザ合意、円高パニック、バブル発生
コラム 為替市場介入に意味はあるのですか?

第5の危機 発展途上国の債務危機はなぜ同時多発したのか?
――ラテンアメリカ大混乱、IMFプログラム、ブレイディープラン
コラム 発展途上国の貧困問題は解決できますか?

第6の危機 アジア通貨危機とは一体何だったのか?
――サドンストップ、パニックの伝播、アジア通貨基金
コラム 固定相場制が守れないのはなぜですか?

第7の危機 米国発金融危機はなぜ起こらなかったのか?
――ヘッジファンド、質への逃避、FRBの介入
コラム ハゲタカファンドに勝つにはどうしたらいいですか?

第8の危機 世界金融危機を引き起こした複合的要因とは?
――リーマンショック、金融工学過信、群集心理
コラム 国際金融は誰が運営しているのですか?

第9の危機 絶体絶命のユーロを救った「一言」とは?
――単一通貨導入、ギリシャ危機、ドラギマジック
コラム EUは連邦国家に向かっているのですか?

第10の危機? 次の危機はどこで起こるのか?
――新型コロナ、債務累積、資産価格高騰

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教養としての金融危機 のユーザーレビュー

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    購入済み

    金融史の道すじ

    2022年03月19日

    金融が話題はなるが、だいたい知ったかぶり。日本の歴史を見返すことで新たな勉強になる。歴史から智者は学ぶ

    #タメになる

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月26日

    今まで起きてきた国際金融危機、そしてこれから起こり得る国際金融危機を体系的にまとめられた一冊。
    自分の勉強不足でまだまだ内容が咀嚼できていないけれど、経済には浮き沈みの波がつきものだということは良く分かった。
    もっとお金の勉強をした後に読み直して理解を深めたいな。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月23日

    近時100年間に発生した主要な国際金融危機9つを取り上げてわかりやすく解説した本。よくまとめられていて興味深く読んだ。

    第1の危機は、言うまでもなく1929年の大恐慌前後の金融危機。戦後の国際金融システムの試行錯誤はここから始まったということは異論がない。だからこそ経済史の研究者たちの関心を惹いて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月28日

    金融危機に纏る歴史の流れ
    金本位制や固定相場制から変動相場制への移行の流れ。
    米国の財政赤字が世界の景気に大きく貢献する。
    米国の財政赤字は、アメリカ自身に対しても大きなベネフィットになるけど、もちろん、ドル高によりドル資金が引き上げられた場合のショックも大きく、アジア危機などで示されてきた。日本も...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月09日

    大恐慌以来の100年に九つの経済危機。それらを概観した通史のような書籍。
    僕のような門外漢がアウトラインを知るためにはとても良い本で、興味のある方にはおすすめ。もうちょっとだけ舞台裏みたいなのを書いてて下さるとなお良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月12日

    金融危機には理由があり、きちんと説明が可能だという事が分かるが、ならば何故それを食い止められないのか、分かりながら極限まで利益追求に走る構図や、そもそも金融危機でダメージを食らわないから気にしない等の私欲が邪推され、権力構造にただただ無力さを感じるのみ。

    本著が記述する歴史の話で言えば、戦争に繋が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月23日

    新書なので入門書なのだろうが、中々どうして読みごたえがあり、自分の知識では理解できない内容も多々あった。

    このレベルを専門でない人間が、世界経済あるいは金融政策の在り方の基礎教養として求められると中々厳しい(笑)

    自分は年はとっているので第4の危機以降は、リアルタイルで経験している事になる。

    ...続きを読む

    0
    購入済み

    む~ん

    H
    2022年07月16日

    金融関係に興味を持っていますので、書名「教養としての金融危機」に引かれて購入しました。
    失敗しました。金融関係で基礎知識がある方には不要です。また、過去の金融危機を勉強したいと思い、この本を選ぶとがっかりです。
    副題の世界史がキーワードです。
    もう少し、書名と内容が一致するようにしてほしいと思...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月04日

    「教養としての・・」というタイトルにしてはある程度の前提知識がある方向け。取り分け、第7の危機あたりまでを実感として読めるのは、その世界にいた一定の年齢層の世代と思われます。後半、リーマンショック以降、最終章は比較的平易に書かれている為、この部分だけを読んでも一定の知識の補充になる感じがしました。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年03月31日

    過去100年にあった九つの金融危機を振り返り、その原因と問題点を探っている。
    近年はコロナ禍の不況への対策として、各国の政府と中央銀行は未曾有の金融緩和政策を実施してきた。しかし今年からは経済を正常化するために金融引き締め政策が段階的に進められる運びとなる。今この時にこの本が世に出たのは、タイムリー...続きを読む

    0

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