サウジアラビア―「イスラーム世界の盟主」の正体

サウジアラビア―「イスラーム世界の盟主」の正体

902円 (税込)

4pt

3.9

1744年にアラビア半島に誕生したサウジアラビア。王政国家、宗教権威国、産油国の貌を持つキメラのような存在だ。王室内の権力闘争や過激主義勢力との抗争、石油マネーをめぐる利権により、内実はヴェールに包まれている。中東の新興国はいかにして「イスラーム世界の盟主」に上りつめたのか。宗教・経済・女性問題は克服できるか。イスラームの国家観と西洋近代の価値観の狭間で変革に向かう、大国の実像を描き出す。

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サウジアラビア―「イスラーム世界の盟主」の正体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。本書は、イスラームの盟主として、石油産油国の長としてのサウジアラビアの実情を描くものです。
    構成は、序章、終章を含めて8章
    序章  イスラームの世界観
    ・ヒジュラ暦がなぜ、ムハマンドが天啓を得た年でなくメディナに向かった622年を元年にしているのか
    ・イスラームの教えは、聖典クルアー

    0
    2022年01月13日

    Posted by ブクログ

    イスラムの盟主を自任するサウジアラビアが、なぜアメリカ、イスラエルに擦り寄っていくのか?それを知ろうとこの本を手に取った。
    部族長のイブンサウードと偶像廃止を謳うアブドルワッハーブの盟約にはじまる一次王国から現在の3次王国までの歴史を知った後、ガラパゴス化していたサウジはイスラムの盟主を確立するため

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    現代のサウジアラビアを概括的に知るために書かれている。
    ページ数も200ほどと短い。
    さっと読んでしまえる程度の内容。深く考えるには次の本を手に取る必要がある。
    サウジの歴史やイスラム教もに触れているが浅い、より現在のサウジアラビアという国の状況に焦点を当てたもの

    0
    2021年12月04日

    Posted by ブクログ

    高尾賢一郎(1978年~)氏は、龍谷大学国際文化学部卒、同志社大学大学院神学研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(神学)取得、在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、上智大学アジア文化研究所客員所員等を経て、津田塾大学非常勤講師、東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー、中東調査

    0
    2021年12月03日

    Posted by ブクログ

    イスラームの教義に基づく王国として成立したサウジアラビア。

    イスラーム世界の盟主とはつまるところ、アラブに限らず、「イスラーム」が関与するあらゆる分野の盟主と言うことで、極めれば、全世界のトップに立つと言うことを意味する。

    極めて宗教色が強いが、しかし、少なくとも、国際社会の中でそれなりの規模の

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    中東とお付き合いをしながら、これまで圧倒的に情報量が不足していたサウジアラビアの輪郭がさっと理解できた。
    あとがきにも「新幹線で東京から新大阪に行く間に読める」と書かれているとおり、この国の過去・現在・未来が、程よい知識量・情報量でまとめられている。その意味では非常に良書である。

    また、ビン・ラー

    0
    2022年01月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サウジアラビアの政治構造、特に内部構造の理解が深まった。これからサウジアラビア渡航を予定する者は読まれたい。

    ▶︎王族は多数おり、その中のバランスに苦労する国王
    ▶︎政治と宗教の分権
    ▶︎観光政策による国境開放

    あたりがポイントになる

    0
    2022年11月23日

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