散りゆく愛に奇跡を キング家の花嫁 Ｖ

モーリーン・チャイルド / 大田朋子

長らく別居していた夫、ジャスティスの腕に抱かれながら、マギーはかつてのような幸せに浸っていた。そもそも家を飛び出したのは、絶対に子供は欲しくないという彼の考えを受け入れられなかったから。離婚届を渡し、結婚生活に終止符を打つつもりで戻ってきたけれど、久しぶりにベッドをともにした今、互いの愛を確信したマギーは、ついに彼も考え直してくれるかもしれないと期待した。だが、やはりジャスティスはマギーの訴えに耳を貸そうともせず、もはや諦めるよりほかないと、マギーは離婚届を置いて再び家を出る。ある奇跡が起きたことに気がついたのは、その数カ月後だった。■三カ月連続で刊行中の人気ミニシリーズ〈キング家の花嫁〉。本作は先月幸せをつかんだジェシーの兄、ジャスティスの物語です。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ハーレクイン・ロマンス小説
• 出版社: ハーレクイン
• 掲載誌・レーベル: ハーレクイン・ディザイア
• シリーズ: キング家の花嫁シリーズ
• ページ数: 156ページ
• 電子版発売日: 2011年01月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

崩壊の危機に瀕した夫婦が葛藤の末に愛を取り戻すというストーリー。お話そのものは王道ですが、そこに至るまでのヒーロー、ヒロインの緊迫したやりとりや心の葛藤が精緻に描き出されていて、共感できました。

ヒロインマギーの夫ジャスティスは事故の後遺症で子どもを持つことができないと医師から宣告されています。にも拘わらず、別居状態の妻が妊娠出産したことで、ジャスティスは生まれた息子を我が子と認めません。
何とかして夫に真実と愛情を伝えたいと願い努力するマギー。裏腹にマギーを自分が必要としていると知りながら、男のプライドから事情を打ち明けられないジャスティス。どちらの気持ちも判るだけに、何か切ない気持ちでした。
最後は赤ちゃんがジャスティスの子だと判り、また彼もプライドを棄てて妻に愛を告げることができました。ハッピーエンドで、本当に良かったです。

[ブクログ · ★★★★☆]

男の人ってどうしてこうなのよ～と叫びたくなる作品でした。まあ、理由はわからなくもないけれど。HQらしく超プライドの高い頑固者でしたね。