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「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれた頭脳と行動力で、高等小学校卒から五四歳で首相の座に就いた田中角栄。「新潟三区」という雪深い地盤に“利益誘導”を行い、「日本列島改造」を掲げた角栄は、戦後政治の象徴だった。だが彼の金権政治は強い批判を浴び、政権は二年半で終わる。その後も巨大な「田中派」を背景に力を持ったが、ロッキード事件では有罪判決が下った。角栄を最期まで追い続けた番記者が語る真実。
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Posted by ブクログ
昔総理大臣やってた人だよね?ぐらいの認識しかなかったのですが、戦後の日本にはなくてはならない人だったんだと思う。 賛否両論ありそうな半生だけど、現実的に日本を発展させるには、この人しかいなかったのではないかと思わせる。 話しぶりも庶民にわかりやすい内容で、日本を、世界を動かしていった。 政治にカネ...続きを読むはつきもの。カネは使える人が使えばいい。現在の世論では、税金の無駄遣いには異常なほど敏感に反応するけど、自分の家計の無駄遣いには無頓着な印象を受ける。 この辺りは今度まとめて記述したい。 以下引用 世論とは何か。主権在民だ。国論は国民の投票の結果でしか決まる道はない。新聞が世論ではない。一億玉砕と言っていたラジオが世論か。帰りの燃料もなく死地に行かせたのではないか。新聞やラジオではありません。声なき声を政治に実現するのが総選挙。
自民党政権復活というタイミングで、ふと田中角栄さんを振り返りたくなり、手にとった一冊。 朝日新聞の番記者(早野さん)による、どちらかというと主観的要素があまりなく、生涯を綴られています。 コンピュータ付きブルドーザーという異名の通りの即断即決ぶりや、義理人情をモノやカネという財に替えて人を惹きつける...続きを読むリアリスト。 ただ残念なのが二点。 第一は、リアリスト故に大局観に欠けていた点。日中国交回復やオイルショック後の資源外交の対応でのアメリカへの配慮。 第二は、逮捕後からの闇将軍としての院政。 しかしながら、理想だけでは物事は進まないということと、人への機敏さがなければなにも成し遂げられないということは、教訓として自分の記憶に残りました。
今、この時代になぜ、田中角栄か? いや、戦後のこの国の政治を語るには、この男から始めなければならない。今、参議院選挙まっただ中だが、この国の政治の構図を形作ったのは田中角栄です。 戦後間もなくの吉田学校からスタートし池田、佐藤と政権に存在し、「日本列島改造論」を手に、政治をすすめ歪めた・・・。 戦後...続きを読むから昭和の時代の我々日本国民の、イデオロギーを見直させる一冊です。 安倍総理にも角栄さんの心理を読んでほしいです。
角栄の人物、政治家としての軌跡のみならず、戦後史のお勉強にもなりました。 実は、一度だけご本人にお目にかかり(目白台の御殿の中)、一言だけ、声をかけて(ヨッシャ、ヨッシャ)もらったことがある。その頃は闇将軍と言われてた頃ですが、思っていたより気さくで、いかにも土建屋の親父という印象がしたのを覚えて...続きを読むいます。 あの時代の人達は、カネにこだわった人も沢山いると思うが、今みたいに、カネに汚い、あるいは、カネがすべてという人は少なかったような気がする。 角栄も、結局はカネで失敗したが、何故か許せる感じかするのは、富の配分を、自己の権力保持の為かもしれないが意識してたからかもしれない。 あと、作者もあまりつっこんでないが、ロッキードはアメリカの陰謀の側面もあるかもしれない。 何十年か後、新資料が出てきて、歴史が変わるかもしれない。
田中角栄といえば、ロッキード事件。元首相が有罪判決となり、日本政治が金に左右されることが明らかになった。 ロッキード事件の印象があまりに強く、政治家田中角栄について語られることは少ない。しかし、地方の貧しい無教育な青年が政治家となり、首相にまで成り上がっていったことについては、格差社会である現在に...続きを読むおいて、もうちょっと評価されてもいいのかなって気がする。 とにかくテレビ局には放送免許、地方には高速道路建設と利益誘導のために、官僚を使いまくって議員立法を成立させるパワーは今の政治家にはない。
田中角栄の伝記。 文体もわかりやすく、内容もスッキリしていて分量の割に読みやすい。 田中角栄という人物を通して戦中の雰囲気と 戦後から今につながる自民党政治を覗くことができた。 新潟の事情や派閥とは、カネとは何かが感じ取れ、 現在の政治の根底すら伺える良書。 大平正芳の伝記も合わせて読んでみたい。
一気に読んだ。既知の内容が多いが、改めて昭和の政治史を学ぶ。そして昭和生まれの自分としては何か懐かしい感じがする。他方、今起きている事象や環境とも一脈通じるものを感じた。豊富なエピソード、読みやすい文体、過不足のない説明。事実が淡々と積み上げられている。良書。
田中角栄の一生を前半期を中心に書いたもの。 客観的でありつつも、番記者だったからか同情的な視線が根底に感じられる。 首相までの上り坂とその後の凋落がコントラストとなっているが、戦後の総理で最も人間的魅力を感じさせるのは角栄だろう。 彼のバックボーンにある新潟県民の恨み、羨望を救済しようとしたからこそ...続きを読む、戦後日本社会の安定はあるのではないか。
野中広務に続き、次は田中角栄。新書大賞2位ってことで前から手もとにはあったんだけど、なんせ普通の新書2冊分くらいの分量だから尻込みしてしまい、なかなか読む気にならんかった。自民党史上、最大級大物の評伝。出版形態は違うけど、件の野中文庫とほぼ同様の体裁。薄汚い献金事件と、最後までそれを認めなかったこと...続きを読むで、圧倒的に晩節を汚しているとしか思えんけど、ここだけを見ると、まるで最近長期政権を担った誰かさんのよう。そっちは結局、事件にもならず逃げ切る気ぽいけど。当時と違い、党として団結して隠蔽に走っているところが、その凋落ぶりを物語っている。そう考えると、この当時はまだ、党内であっても不正は糺す、という気概を持つ政治家が多かったんですね。遠い目。
「できることはやる。できないことはやらない。全ての責任はこの田中角栄が負う」 金権政治の元祖。田中角栄以後は、それ以前と桁の違うカネが動いた。三木政権による徹底的な汚職追及。やっていないと言い張れるの何故か?認めたら終わり?小沢はカタチだけ真似してるんだな、多分。
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田中角栄 戦後日本の悲しき自画像
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