ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
その言説のほぼすべてが出揃った今こそ、読み直さねばならない──。ミシェル・フーコーの探究は、知・権力・自己との関係という三つを軸に、多様性と絶え間ない変貌によって特徴づけられる。そうした彼の言説群を貫いて存続する「フーコー的」なものがあるとすれば、それはいったい何か。前史ともいえる50年代のテクストから『性の歴史』第四巻『肉の告白』まで、精確な読解によって思考の全貌が明らかにされる。フーコー研究・翻訳の第一人者による待望の書。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
初期から晩年にいたるまでのフーコーの主要著作をたどり、その思索の跡を一貫したプロセスとしてえがき出している本です。 著者はまず、1950年代のフーコーが発表した、ビンスワンガー『夢と実存』への序論と、『精神疾患と心理学』という著作の検討をおこない、このときのフーコーが人間学的な地平のもとに捕らわれ...続きを読むていたと指摘します。その後、『狂気の歴史』や『臨床医学の誕生』、『言葉と物』、『知の考古学』といった著作を通じて、フーコーが「人間」という主題の歴史的形成を解明するとともに、そこからの離脱を図っていったことが論じられます。 さらに『言説の領界』や『監獄の誕生』、晩年のセクシュアリティにかんする研究などについても紹介をおこない、「人間」からの離脱というテーマが「自己」からの離脱という問題へと引き継がれていったことを明らかにしています。同時に著者は、晩年のフーコーの思索のうちに、新たな主体性についての積極的な言説を求めることを拒否し、フーコーの仕事を、「思考をそれがひそかに思考しているものから解放し、別の仕方で思考することを可能にする」ための道具として受け止めなければならないと主張しています。 フーコーの思索のプロセスを、一本の切れ目のないストーリーとして理解することもまた、人間学的な地平のもとでの思考にほかならないのではないか、という疑問はあるものの、フーコーの思想の概説書としては手際よくまとめられている本ではないかと思います。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
フーコーの言説
新刊情報をお知らせします。
慎改康之
フォロー機能について
「筑摩選書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
言説の領界
性の歴史IV 肉の告白
知の考古学
ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学
試し読み
「慎改康之」のこれもおすすめ一覧へ
▲フーコーの言説 ページトップヘ