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「世界一の教典」は、どろどろの愛憎劇だった!? 今、世界を理解するために必要な教養としての聖書、超入門編。ダビデ、ソロモン、モーセ、キリスト……誰もが知っている人物の人間ドラマを読み進めるうちに聖書がわかる! こんなにわかる!
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Posted by ブクログ
2023.12.05 聖書のダイジェスト版として大変優れていると思う。ユダヤ教徒、イスラエルの人々の思考法を理解する一助となった。イスラエルとハマスの哀しい闘いのなかで読んでいることにいぎある。
聖書を愛憎劇と銘打ったところに心打たれて読みました。 間違いなく世界最古のベストセラーだと思わされるケーススタディが満載です。 救世主思想はキリスト教徒圏の最大の発明です。自分の少年時代に親しんだマンガ(北斗の拳)やゲーム(ドラゴンクエストなど)はこの思想のコンテンツ化だと言ってもいいくらいです。
聖書における「スキャンダルやゴシップ」(p5)を集めた新書、というまえがきに偽りなく、思っていた以上に肩の力を抜いて楽しく読めた一冊。 まえがきに曰く「いつの間にか聖書の全体像を把握でき、聖書にちょっとくわしくなってしまう」(p8)本。 10年くらい前だったか、唐突に聖書を読んでみたいと思い立った...続きを読む時期があったけど、どれを選べばいいかわからず結局断念した記憶がある身としては、巻末付録の〈読書ガイド〉は実にありがたい。 内容としては、倫理感覚が全く違う時代だと前提をわかってはいても、やっぱり面白かった。 序盤からアブラハムとイサクは親子揃ってロクなもんじゃないし、ユダとタマルも相当どうかしている。 そして彼ら彼女らの子孫に生まれたダビデ本人も息子らも実にトンデモない。 と思っていたらユディト記のような爽快痛快な物語も現れる。 そして第5章、新約聖書である。 本来の受け取り方とは乖離しているように思うが、場面的に好きなのはp188「起きなさい。少しのあいだも起きていられないのか」とイエスが弟子のペトロ・大ヤコブ・ヨハネの3人を叱るシーン。悪魔の仕業なら仕方ないだろうが、哀しげな顔で叱るイエスを想像するとちょっと気の毒ながらもどこか可笑しさも感ぜられる。いや、この直後に起こる事を思えば笑ってなどいられないのだが。 まんまと乗せられた形だが、ぶっちゃけ面白かった。 聖書入門の入り口にやっと足をかけた程度かもしれないけども、聖書に興味が無かった人・尻込みしている人にこそ薦めたい本でした。 1刷 2022.5.27
「どろどろの聖書 清涼院流水 朝日新書 2021年 869円」欲望にまみれたどろどろの中東史が書かれていて、わかりやすく読みやすい。倫理観も全く違う世界なので動物的な話の数々。面白いが、これを信じる?救われる?に繋がる事が理解できない。人間の欲望が普遍的な事は理解できるが。
不真面目なプロテスタントなので、新約聖書の話の第5章は馴染みがあったが、旧約に相当する第1~4章は人名や出来事をわずかに知っている程度だった.日本とは異なる中東地域の物語でもあり、人々の生活状況は想像できない部分も多く、上下関係だけをとっても違和感が多い.紹介のあったYouVersionに早速入って...続きを読むみた.素晴らしいSiteだ.大いに活用しよう!
聖書の世界では、神に愛された者が王となり また救世主と呼ばれるなどして 人から敬われることになる つまりこれは、神様のエコヒイキである ずるいんである おれだって王や救世主になってちやほやされたいんである と、まあ、みんなだいたいそう思うので ヨセフは兄弟に殺されかかったし モーセは民衆の不満に悩ま...続きを読むされたし ソロモンは迎合的リベラルというか 異教を認めまくって神の不興をかうことになった ひでえ歴史である どろどろだ この本は、聖書のそういうどろどろの部分ばかり抜き出して ダイジェストに仕上げたもの 作者の清涼院流水は、90年代に活躍したミステリ作家である 当時は宗教に懐疑的な立場というか オウム真理教事件で注目された「自作自演」を 強く意識していた デビュー作の「コズミック」は、そのあまりに特異な作風が ずいぶんバッシングされたもので まあそういったところから、聖書の登場人物に自分を重ねるような部分は あったかもしれない
聖書の中でも愛憎劇として面白い部分のみを抽出し、その主だった内容を面白おかしく書かれたもの。聖書を読むとっかかりとしてはいいかもしれないが、物足りなさを覚えたところも多い。また人名・地名に英語読みを併記したのは面白いと思う。
聖書の人間関係や、それに関わる人間のドラマに焦点を当てた本。 書いたのは、流水大説などを書いた清涼院流水さん。小説家であるため、さすがに文章が読みやすい。 似たような名前や耳慣れない名前ばかりだが英語名も書いてくれてるし、複雑な人間関係を整理するために人物相関図もついている。時には地図で登場人...続きを読む物の歩んだ道のりも紹介してくれている。 何より、人間関係に焦点を当てているため宗教特有の説教臭さが極限まで脱臭されているのがいい。「神のご意思は~」「我々もこのように生きて~」のような、聖書の「解釈」が殆どない。 宗教を学ぶのには不十分かもしれないが、「聖書」という文学を知りたい人にとっては入り口になる。
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