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紛争が続く祖国スーダンを飛び出し、盲目の青年・アブディンがめざしたのは、未知の国ニッポン。言葉も文化もわからない、しかも見えない世界で、幾多のピンチや珍事に見舞われながらも、ユーモアいっぱいに切り抜けていく様を、音声読み上げソフトで自ら綴った異色の青春記。
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Posted by ブクログ
紛争が続くアフリカ・スーダンに住む盲目の青年が、たまたま耳にした「日本留学」に申し込んで派遣が決まり、文化も言葉も全く分からない上に見えない世界で、日本へ来て奮闘する様を書いた自伝書。 ストーリー全般にわたって明るく軽快な語り口なんだけど、エピソードのひとつひとつがとにかく凄すぎて笑える。 この本も...続きを読む自身で書いており、日本語の語彙力・筆力ともに圧巻過ぎて、とにかくすごい。←語彙力
面白くて、かつ、すごい話。 全盲の19歳のスーダン人大学生が、偶然、日本への留学の機会を得る。福井県立盲学校、筑波技術短期大学、東京外国語大学の学部・修士・博士課程を終え、現在は東京外大の特任助教、また、ネットで調べたら学習院大学の特任教授を勤められている。専門は、中東およびアフリカの現代政治。 ...続きを読むまだ学生であった頃にスーダンの女性と結婚し、今では3人の子供の父親でもある。 19歳の時点で日本語に接したことのない全盲の方が、日本で大学教授までになるのは、信じられない。才能と努力の賜物だと思うが、この本の面白いところは、それに対してほとんど悲壮感を感じないこと。途中で随分と落ち込む様子は書かれているが、それでも前を向いて活動を続けるところ。驚くようなエピソードもたくさん。 笑いながら読みつつ、元気をもらえる。
おもしろかった!ただの視覚障害の外国人じゃない。相当頭がいい努力家。奥さんのアワティフさんをはじめ、すごく魅力的なひとたちに恵まれている。 苦労したことも描かれているけど、全然ネガティブな感じがしない。特に靴ひものくだりはとてもよかった。 筆者の見たことのない情景が、読者の眼に浮かぶってすごいこと...続きを読むだな。
いろんな意味で、参考になった。 ます、先を考えてくよくよし過ぎない。根拠はなくても、何とかなると考える。 辛さをがまんしない。 人には素直に頼る。 結婚したくなったら、さっさと決める。 とりあえずやってみる。 日本人には難しい、こういったところを、取り入れると、随分人生楽しくなると思う。 特に、知り...続きを読む合いから会う人を紹介してもらい、数回の会話でフィーリングが合えばプロポーズし、OKがもらえたら親に伝え、そしてここからが大切なのだが、親に相手の家族について調べてもらう。相手の家族の評判が良ければ結婚の許可が出る、というシステムね。 結婚なんてこれで良くない?たくさんの人と付き合ってもまとまらない時はまとまらないし、まとまっても、相手の家族に問題があれば駄目になる。相手の家族に問題があるとわかるのは、結婚が決まってから、というのが傷を大きくする。 知り合いなら興信所雇う必要もないし、数回会話しただけなら、駄目になっても傷は小さくて済む。 みんな結婚に壮大な夢を見すぎなんだよ。期待するからガッカリする。 これくらいの気軽さで結婚してもいいんじゃない?そして駄目だったらさっさと別れて再婚すれば。 私も、死ぬまでに何千万必要とか聞いて、暗い気持ちになってたけど、この本読んだら、まあ、いいか、と思えるようになった。 またしばらくしたら元に戻りそうだから、そしたら、またアブディンさんのお世話になろう。
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