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「かが屋」加賀翔、初小説!
切なく、熱く、優しく紡ぐ、ぼくと家族の物語。
「この父親なのめちゃめちゃたいへんじゃの!」
岡山の田舎の小さな町。
細いゴリラのような父に振り回され、
繊細な心を削られて生きるぼく。
凛とした母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友。
痛みと悲しみは「笑い」に変わり、いつか「夢」を運んできてくれる。
「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。
うつむくと胸もとに、
ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」
いしいしんじ
「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。
苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。
岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」
東 直子
気鋭の芸人が綴る、まっすぐな少年の成長物語。
キングオブコント2019のファイナリストであり、細やかな視点のコントで注目を浴びているコンビ「かが屋」。ネタ作りでイニシアチブを取っている加賀翔による初めての小説です。
この小説で描かれるのは、岡山の豊かな自然に囲まれて暮らす少年・大地と、破天荒な言動で周囲を困惑させる父との関係。冒頭の、立ち寄ったドラッグストアで上半身裸になって息子である大地を大いに困らせる父のシーンのおかしさといたたまれなさは、まさにコントのようです。
困った存在である父と、優しくも凛とした存在感で大地の心のよりどころとなっている母、そして登校途中に知り合った友達の伊勢。そんな人々に囲まれて過ごしていた大地の日々に、少しずつ暗雲が立ち込めます。
自伝的要素も交えつつ、思春期の入り口に立つ大地の怒りや苦しみが飄々と描かれます。意外で切ないラストシーンまで、一気読み推奨です!
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