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おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。
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Posted by ブクログ
知っているようで知らなかった沖縄のこと。 いざ読むと、胸の奥がキュッと締め付けられるような、目を背けたくなるような、でも背けられない、不思議な感覚でした。 最初に目にするカバーや表紙の綺麗さと、手に取って読んで初めてわかる、目を背けたくなる現実とのギャップが、SNSで見る一部分の美しさと、その場所...続きを読むで生きる人にしかわからない悲痛な思いを表しているような気がしました。
サーヤが上間陽子さんのインタビューの話をしていて気になっていた本。 沖縄の目を背けたくなるような、でも絶対に知っておかなくちゃいけない現状がそのまま書かれているけど、あくまで淡々と、緩やかに続く文章たちは、ものすごく自然にわたしの中に入り込んできて不思議な気持ちだった。 本を読んで、嗚咽するほど泣...続きを読むいてしまったのはこの本が初めてで、悲しいとか感動とかそういうのじゃなくて、ただ悔しかったり苦しかったり、そして何もできない、今まで何も知らなかった自分の不甲斐なさとかそういうものがたくさん入り混じって出たものだった気がする。 「海をあげる」という、タイトルでも使われている言葉。この本を読んだ時、その言葉の意味が全てわかった時、わたしの胸にこの言葉だけが深く刻まれて今もずっと残っている。
怒り、悲しみ。若い女性と沖縄に押し付けられる差別の構造。ミクロでもマクロでも。 ただただ呼吸が苦しい。 離婚に際して、駆けつけてくれた2人の友人と料理に胸が熱くなった。
この国で、女性という形態で生きていくということはとても厳しくて、ただただ涙を流してフラワーデモの登壇者の話を聞いている、と書く著者。 裸足で逃げる、と間違えて買ってしまったようだが、これはこれで、すごい。最初の章で夫も友達に裏切られ別の友達に支えられ、自分が始めた悪い出来事ではないのに、自分への向き...続きを読む合い方がすごい。そこから芋づるのように日本という国でどのようにも生きづらい、こんなに酷いことな当たり前になってて我慢することを強いられている女性そして、さらにどうしても差別される、日本の人が差別してくる沖縄のことが、丁寧に丁寧にここまでというくらいに丁寧に言葉を選んで紡いでいく。 希望は微塵もないけど、上間さんがいること、上間さんを大切にする人がいてこの本を読む人がたくさんいることが微かな希望だろうか。
東京で暮らす私は、夜空を見上げることが好きだ。明るい街灯の中でも控えめに光る月や星はとても綺麗で、見たことのない銀河を想像し、幸せな気分になる。また、お昼にふと見上げた空に飛行機が飛んでると、元CAの母を持ち、旅行が大好きな私は思わず、パシャリと写真を撮る。 一方で、沖縄では様子が全く異なる。大き...続きを読むなプロペラの音を聞き、思わず空を見上げる。東京でたまに耳にするヘリコプターとは比べ物にならない。沖縄のこの音は、平日のお昼間に響きわたる。働き方改革が進んでいるのか、土日になると音を耳にすることがないように思う。 沖縄を人気な観光地だけでない、側面から沖縄を知ることができたのは、たった一つのきっかけによるものだ。そのきっかけに巡り会えたことに感謝している。だが、本の中で書かれていた、関心を持つだけの人がまさしく自分のことで、耳(目)が痛かった。なら東京で声を上げればいいじゃないか。まさしくその通りだ。私に何ができるかで悩むのではなく、何でやらないのかを考えるべきだ。 この本の表紙はとても素敵だ。その表紙がボロボロになるまで、家族,友人をはじめ、多くの人に渡したい。
沖縄。性暴力。基地。すべてと向き合い、共に歩む筆者。 ☆この海を1人で抱える事はもうできない。だからあなたに、海を上げる。 ☆あたりに咲く花を両耳につけて、私の娘はくるくるくるくるそこで回る。時間に追われながら会場に向か私は端を持たない。あなたが私の花だと娘を見る。 ☆これからあなたの人生にはたくさ...続きを読むんのことが起こります。その中のいくつかは、お母さんとお父さんがあなたを守り、それでもその中のいくつかは、あなた1人でしか乗り越えられません。だからその時に、自分の空腹を満たすもの、今日1日を語って。もう過ごしていける何者か、そういうもの自分の手で作ることができるようになって、手抜きでもごまかしでも何でもいいからそれを食べて、辛いことを乗り越えて行けたらいいと思っています。そしてもし、あなたが窮地に駆けつけておいしいご飯を作ってくれる友達ができたなら、あなたの人生は、多分、結構、どうにかなります。そしてもう一つ大事なことですが、そういう友達と一緒にいながら人を大事にするやり方覚えたら、あなたの窮地に駆けつけてくれる友達は、あなたが生きている限りどんどん増えます。本当です。あの子がそういうことわかる日が、どうかゆっくり来てほしいと私はそう思っている。澄んだ声で歌歌を歌うあの子の手足がぐんと伸びて、1人ですっかり立っていられるようになってから、その日が来るようにと願っている。
まず装丁がキャンバスみたいで素敵だなと思った 少し文章が分かりづらい点があったが、どの話もそれぞれの問題についてため息をつきながら考えさせられる内容だった 著者の聞き取りから沖縄や若年出産、性加害の内情を知り深く学びたいと思った
ノンフィクション大賞を取った本で、著者は沖縄の未成年の少女たちの調査に携わってる方、というくらいの前情報だけで読んだけど、めちゃくちゃくらいました。ものすごいものを読ませていただいた。 まず最初の離婚の話で引き込まれて、それから娘さんにぶっかけうどんの作り方を教えてあげた時に伝えたかったという言葉...続きを読むに大泣きした。 なんて力強い言葉なんだろう。 基地問題など沖縄が抱える様々な問題と、それに対する怒りも、著者の暮らしを通して書かれていて、自分の中での解像度が上がった。 当たり前だけど、すべてのことは人の暮らしと生活に密接していることを、忘れずにいたい。
自伝的ノンフィクションとでも言うのでしょうか。 自身の生い立ちと、それをルーツとした沖縄が抱 える基地問題を始めとした様々な社会問題が詳細 に綴られています。 例えば辺野古の土砂埋め立て問題について。 関東で言えば、富士五湖を埋め立てるよなものだ ろうか。それとも湘南海岸だろうか。 それを想...続きを読む像して欲しい、と著者は訴えかけます。 沖縄の現実に圧倒される一冊です。
離婚して,東京から沖縄へ,再婚して風花ちゃんが生まれてなど個人的なことと,聞き取り調査した10代で母親になった風俗業界の女性たち,沖縄の基地に絡んでの米兵の強姦殺人の多さ,騒音,辺野古移転問題などを取り上げていて,無責任な日本人として恥ずかしく思わされた. 「私の絶望とたくしたそういう意味での『海を...続きを読むあげる』」という言葉が心にずんと響いてきた.
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