プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8

プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8

550円 (税込)

2pt

枯れた公孫樹の葉がアイスダストのようにふりそそぐ十二月、中学の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。高校二年生の木村時郎は、かつて一日だけデートしたことがあった寛子が、最近どうしていたのかが気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねる。すると寛子は、交際中の相手について、“プラスチック・ラブ”という謎の言葉を残していた。その帰り、時郎は事件を調査している柚木草平と出会う――。『刺青白書』に先駆け柚木草平の姿を客観的に描写した表題作「プラスチック・ラブ」など、時郎の目から八つの事件を綴った連作短編集。青春私立探偵シリーズ番外編。

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プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    高校2年生の木村君が主役の短編集。
    いつも作品の冒頭付近に登場する独特の風景描写や、高校生にしては枯れ過ぎている木村君の性格、必ず登場する個性的で魅力的な女性たちなど、短編集であるぶん作品ごとにこれでもかと溢れる樋口節の凝縮に、ファンの私は大満足。
    木村君のプライベートが矛盾だらけでも、そんなことは

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    2012年09月03日

    Posted by ブクログ

    著者が苦手と称する短編集。

    高校生・木村時郎を主人公にした八編の連作短編。

    著者の代表作・柚木シリーズと共に紡がれ、ミニ柚木とまで呼ばれる時郎の活躍をお楽しみ下さい。


    個人的には、是非、次の短編集を!!

    0
    2010年08月25日

    Posted by ブクログ

     読み終えるやいなや、またこの作家の短篇を読みたいと思った。物語世界を包む空気感が、特に気に入ったポイントだ。本書は、高校二年生の木村時郎を主人公に据えた、ハードボイルド風青春ライト・ミステリの短篇集。8篇を収録している。軽妙洒脱な会話、勝気でかわいい女の子たち。そしてなにより高校生でありながら世の

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    2011年09月30日

    Posted by ブクログ

    高校生・木村時郎が関与した八つの物語を、季節の移ろいと共に綴る異色の青春ミステリー。
    日本には四季があって毎日の景色も変わってくる。日々に同じ顔がないように、人間もそれぞれの個性を持ち、同じ人物も昨日の自分とは違う。木村に関わる人たちの変化は、当たり前と言えば当たり前のことであり、それをあえて物語に

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    2018年01月14日

    Posted by ブクログ

    「木村くん」は、いつも彼を取り巻く彼女たちにひっぱり回されている。

    中学から高校までの、閉塞した日常の中でおきるちょっと不可解な出来事たち。

    青春モノといえば、甘くて、すっぱくて、やるせなくって、そして少し熱いというのが相場だが、
    木村くん自身の、人を見る目の皮肉っぽさ、目線の乾き具合で、この作

    0
    2017年09月03日

    Posted by ブクログ

    帯に柚木草平シリーズとありますが…ちょっとねぇ8作の短編のうち、柚木が出て来るのは1作のみ。いくらシリーズ番外編と書いてあってもどうかと思います。
    それはさて置き、本書は青春小説です。著者の他作品では殺人事件が起きますが、本書では一作のみです。ほとんどはありふれた話ですが、そのありふれた話を読ませ

    0
    2012年01月03日

    Posted by ブクログ

    再読。
    短編集は苦手という作者。
    人生を達観したような、作者の人生観のような台詞がちらほら。
    女子高生が語る退屈な将来と自分は全然違うが、少しは客観視すると楽になるかも。
    ちなみに、気の弱い女性は世の中に一人もいないらしい(笑)

    2011.9.3
    高校生の木村くんが主役の短編集。
    青春物というのか

    0
    2014年09月28日

    Posted by ブクログ

    高校生の木村くんが主人公の短編集。元警察官のフリーライターも登場するが、あくまでも脇役。ハードボイルドな高校生活を送る都立高校生の物語。連作なのかと思ったら、時期がかぶっているのに彼女らしき人物の名前が違っていたりと、主人公の名前が同じなだけで基本的に短編の関連性は低い。それで面白くなくなっていると

    0
    2011年06月27日

    Posted by ブクログ

    “「木村くん……」と、ペンギンハウスを出て、細かい雨に傘をさしかけたぼくの腕に、軽く指を突き刺して、夏帆が言う。「レジにいた女の子、新しい子だったよねえ」
    「気がつかなかった」
    「信じられない」
    「どうして」
    「だって、奇麗な子だったじゃない」
    「そうだったかな」
    「そうだったよ。知ってたくせに」

    0
    2010年03月08日

    Posted by ブクログ

    ◆あらすじ◆
    公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学時代の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。
    高校2年生の木村時郎は、寛子の最近の様子が気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねた。
    そして寛子が、"プラスチック・ラブ"という謎の言葉を残していたことを知る。
    その帰り、時郎は事

    0
    2009年10月12日

プラスチック・ラブ 柚木草平シリーズ8 の詳細情報

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