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Posted by ブクログ 2019年05月13日
これまでに読んだ日本のSF小説の中で一番面白かった。言葉の持つ魔力にフォーカスして、異なる時間軸の物語が次々と展開されていく。
物語は80年代の日本パートと、40年代のNY・パリを舞台としたパートが主軸になっている。作者が意識しているのか、舞台が海外に切り替わってからの描写はまるで海外小説の名翻訳...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月13日
SFは普段あまり読まないけど、下北の古本屋でタイトルに惹かれて購入。
かなり衝撃的だった。面白かった。
言葉をこんなふうに使うという発想。
実在したらゾクゾクする。
SFだからなのかストーリーがメイン。
もっとストーリーどうこうというより、状況や文章のアンニュイな深さ、抽象的な表現の幅、みたいなも...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月30日
出版社からもわかるように、SF。
ふだんはあんまりSFって読まないんだけど&川又千秋って初めて読むけど、けっこうおもしろかったです。
フランスの若き詩人が書いた、禁断の詩。それを読んだ人びとは次々に精神を犯され、死んでいく…。
…と、ぶっちゃけ、初めは、SFっていうより、サスペンス?って感じなんだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月24日
SFはこれまで「アルジャーノンに花束を」ぐらいしか読んだことがないが、珍しく読んでみた。
結構恐い。SFとは分かっていても、本当にあり得ないことなんだろうか、と思ってしまう。普段から言葉の力は思い知っている訳で。
シュルレアリスムという言葉は聞いたことあるようなないような知識レベルだが、結局何が現実...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月09日
タイトルに惹かれ手に取りました。シュルレアリスムの中心人物であるアンドレ・ブルトンが出会った天才詩人が書いた一遍の詩から物語が始まる。『時の黄金』と題されたその詩は麻薬のように読む者を異界へ誘い、狂わせる。やがて『時の黄金』は時を経て昭和末期の日本にも齎され、緊迫した事態へと展開してゆく――。様々な...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月04日
ブルトン以下、デュシャンやアシール・ゴーギーと言ったシュルレアリズム界の有名人がわらわらと出てくるパリ=アメリカ編が楽しい。日本編は作者の弁によると、媒体を意識したとのことだが、安手のバイオレンスノベルを思わせるところがあって、あまり買えない。メインのアイデアはポストモダン以降の言語観を考えると、あ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月05日
現代から過去、未来と時間がすらりとわかっていく。登場人物も場所も、リレーのように変わっていく。とある文書が生まれて消えるまでの物語だが、その作品には人類の未来を左右する凶暴な力があるのだ。
特に中盤から後半を占める現代(少しさかのぼるが)日本編は、ある種企業小説的なタッチで進むけれど、登場人物...続きを読む
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