ねむりねずみ

ねむりねずみ

495円 (税込)

2pt

ことばが、頭から消えていくんだ――役者生命を奪いかねない症状を訴える若手歌舞伎役者中村銀弥。後ろめたさを忍びながら夫を気遣う若妻。第一幕に描出される危うい夫婦像から一転、第二幕では上演中の劇場内で起こった怪死事件にスポットが当てられる。二か月前、銀弥の亭主役を務める小川半四郎と婚約中の河島栄が、不可解な最期を遂げた。大部屋役者瀬川小菊とその友人今泉文吾は、衆人環視下の謎めいた事件を手繰り始める。梨園という特有の世界を巻き込んだ三幕の悲劇に際会した名探偵は、白昼の怪事件と銀弥/優の昏冥を如何に解くのか?

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ねむりねずみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現代の歌舞伎界が舞台のミステリ。研修生あがりの端役をつとめる役者・瀬川小菊と、梨園の御曹子・花形役者の妻とのふたりの語り手により世界が展開する。

    「雨」や「時間」などのことばが頭から消えていく症状を訴える花形役者・中村銀弥。彼に何が起こっているのか?そして、2か月前に劇場内で起こったいわゆる「密室

    0
    2015年08月08日

    Posted by ブクログ

    歌舞伎を舞台にしたミステリー。
    これで歌舞伎に少し興味を持ったり。

    いつか行ってみたいなぁ……。

    0
    2010年02月28日

    Posted by ブクログ

     歌舞伎界を舞台にしたミステリ。
     前作に比べると、肩の力も抜けたのかユーモアがある。

     しかし、前作でも感じたけれど、この作家はミステリの体裁を取ってるけどミステリを書きたいわけじゃないんだろうな。

    0
    2009年11月17日

    Posted by ブクログ

    芸の道に執り憑かれた阿修羅の業の深さ。

    この人の歌舞伎ものを読むのは2冊目だけれど、初期の頃に書かれたものとは思えないほど面白い。
    歌舞伎の知識はあまりないのだけれど、演劇は好きなので、演じる人の心理描写など興味深い。
    事件は意外な方向に落ち着いた…に見えたけれど、ちゃんと最初から筋が通っていた。

    0
    2016年05月20日

    Posted by ブクログ

    2014.9.7お嬢様育ちのまま、父の贔屓役者中村銀之助の息子、銀弥と結婚した一子。幸せに過ごしているかのようにみえる一子には秘密があった。突然、銀弥に日常的な物の名前を忘れてしまうという症状がおこる。症状はどんどん進み等々言葉がでなくなってしまう。並行し、大部屋俳優の小菊は大学時代の友人で探偵の今

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    2014年09月07日

    Posted by ブクログ

    このシリーズ好きだけど
    難しい!
    歌舞伎の表現のところは
    どうしても読み飛ばしちゃうしw
    あと、かなしい!
    でも、すき

    0
    2014年01月19日

    Posted by ブクログ

    全体的に穏やかな印象の文章。ただ、穏やかさの裏に隠された歌舞伎への秘めたる情熱はじんわりと伝わってくる。歌舞伎というものはそんなに魅力的なのかと、ますます本物の舞台をみたくなる。

    0
    2013年08月04日

    Posted by ブクログ

    再読。歌舞伎シリーズ第一弾。
    梨園の世界を舞台にした哀しいミステリー。
    歌舞伎を知らなくても面白く読めるし、何より歌舞伎を見たくなる。
    ミステリとしては不十分な気もするし、動機にはやや疑問も残るが、近藤史恵さんの中では、ロードレースシリーズに次いで好きなシリーズ。

    0
    2013年06月05日

    Posted by ブクログ

    また、幾つか歌舞伎の演目について学んだ感じです。
    浮世離れした、というのは歌舞伎役者さんにはよく合う形容かもしれない。
    現実離れしたくてお芝居を観に行く私にとっては、本当にそう思える。生活感なんて微塵も感じさせてほしくない。

    そんな歌舞伎役者さんの、哀しい哀しいお話。
    暗くて、けれど華やかな歌舞伎

    0
    2013年04月04日

    Posted by ブクログ

    歌舞伎絡みのミステリということで読んでみたくて購入。面白い。ミステリとしてはややあっさりしているが謎は濃い。そして人間も濃い。ラストで暴かれる役者の本性に気持ちを完全に持っていかれた。役作りにそこまでやる彼に打ちのめされた。人殺しは嫌いだがこの男は好きだ。いや、実際人を殺めたわけではないし罪に問われ

    0
    2012年06月03日

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