パラサイトグリーン――ある樹木医の記録

パラサイトグリーン――ある樹木医の記録

770円 (税込)

3pt

3.7

──植物は嘘をつかない



植物は優しい。どこまでも優しい。

植物に囚われる、この病は人々の救いなのかもしれない。



樹木医である雨宮芙蓉は、心療内科医の朝比奈匡助の依頼で、奇妙な仕事をしていた。それは寄生植物病(通称・ボタニカル病)、つまり植物に寄生されるという未知の病に罹った人々を診察すること。さまざまな植物に寄生された患者たちを治療するために、患者たちの持つ苦悩に向き合い、耳を傾ける芙蓉。しかし、この病には大きな謎が潜んでいた──。



朝宮運河・解説/丹地陽子・装画

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パラサイトグリーン――ある樹木医の記録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    植物に寄生された病気 ボタニカル病の患者と樹木医のお話

    植物の声が聞こえるという樹木医の雨宮芙蓉
    心療内科医の朝比奈匡助はボタニカル病の患者を芙蓉に紹介する
    病気を治すには本人の治す意思が必要らしい
    そもそも、ボタニカル病とは?患者は何故罹患したのか?どんな症状なのか?
    希少な奇病を巡る樹木医のお

    0
    2022年05月10日

    Posted by ブクログ

    遠出ついでに一日で一気読み。
    かなり好みの話でした。ミステリという枠なのだけれど、サスペンスや探偵の話ではなくて、癒しの物語。
    最後はかなりぐっときました。

    ボタニカルものって、今まで読む機会が無かったけどこの本を読んで他のボタニカル小説も読みたくなったし、作者さんの他の本にもすごく興味がわきまし

    0
    2021年12月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめのころから主人公も患者なんだろうなと思いつつ読み進めましたが、ほぼ花が見せた夢と混同していて、結局どのあたりが現実かわからなくなります。
    父親が言う通り、いつか花から本当に解放されて幸せになってほしいです。花に蝕まれてしまう前に。

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    花を吐き出す者。
    その花の特性を引き継いだ者。
    そして植物に寄生された者、いや共生している者というべきか。
    ボタニカル病と一口に言っても、関わる花の種類も症状の出方も様々だ。
    中には日常生活に支障の出るものもあるが、共通してどれも美しく、そして植物たちは総じて優しい。
    宿主に優しい。
    それはきっと、

    0
    2021年09月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファンタジーという感じはあまりしなかったです。

    どのお話も、優しいけれど少し苦めな締まり方をしていました。解決しても、何か心にはなんとも言えない不思議な気持ちが残っていて、あまりすっきりしないような…そんな感じ。

    読み終わる頃には、芙蓉と朝比奈のことがもっと好きになっていました。

    最初と最後が

    0
    2022年07月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人に寄生する植物と言うとグロい系でも、おかしくないが身体ではなくて心の寄生するというわけで、ホラーと言うよりファンタジー。心の隙間に取り憑く植物たちが優しいので、お話の方も優しい。寄生する植物が産み出す幻想は視覚的なイメージを伴っていて美しい。物語の結末を考えるなら、その美しさが持つ怖さを考えるべき

    0
    2021年10月02日

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