オリンピックにふれる
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オリンピックにふれる

1,463円 (税込)
731円 (税込) 5月30日まで

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香港、上海、ソウル、そして東京――分断された世界に、希望は生き残れるか?小説だから見えてくる、光と翳のオリンピック。
変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。コロナ下の東京に、オリンピックの幕が上がる。
2021年夏、東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作「オリンピックにふれる」をふくむ注目の最新小説集!

「香港林檎」
「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。

「上海蜜柑」
「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。

「ストロベリーソウル」
「がんばるって、約束したじゃないか」
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。

「東京花火」
「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作。

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オリンピックにふれる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編集であるのだが、物語全体を通して、登場人物を取り巻く背景や生活の息づかいが感じられる。

    躍動感であり静寂であり、絶妙なさじ加減は作者の才能なんだろう。

    設定もごく普通で、登場人物はたいして特徴もないけれどコロナ禍をおり混ぜて描かれた《東京編》が自分は好き。


    文中より。

    スポーツが教えて

    0
    2022年05月04日

    Posted by ブクログ

    短編よっつ
    アジアの地域よっつ
    の、お話。

    やっぱり東京がよかった。
    コロナ禍で。

    都市のそれぞれ空気感も伝わり。
    ちょっとした旅行気分も。

    タイトルどぉり。
    触れ加減もちょうどいい。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    オリンピックとは無縁だが、香港、上海、ソウル、東京と、各国を旅しているような気分になった。他国の日常生活や社会情勢が本作品を通して垣間見えた。

    0
    2021年11月15日

    Posted by ブクログ

    「香港林檎」「上海蜜柑」「ストロベリーソウル」「東京花火」の4編。
    「東京花火」は2021年夏、東京オリンピックと同時進行で新聞連載された「オリンピックにふれる」(=本のタイトル)を改題した物。
    全てが2021年の新作と勘違いしていたのですが、最後以外はそれぞれ2007年、2008年、2010年の作

    0
    2021年10月27日

    Posted by ブクログ

    香港、上海、ソウル、東京が舞台。
    そこで暮らす男性の生活をオリンピックに関連させ彼らの生活の一部分を切り取ったような短編集。現在進行形で読売新聞で連載された東京のお話が身近で良かった。東京オリンピックに関してはその開催に関して賛否が問われましたが、みんないろいろな思いを抱えていたんだな・・・と。

    0
    2021年10月22日

    Posted by ブクログ

    スポーツがテーマの短編4篇。
    タイトルの「オリンピックにふれる」は「東京花火」に直接関わってくる。

    コロナ禍で無観客で行われた2021年のオリンピック東京大会。
    もしコロナがなかったとしても実際に競技場まで足を運んだかは怪しいものだが、参加できそうでできなかったという不全感は抱えている。

    「東京

    0
    2023年07月02日

    Posted by ブクログ

    香港、上海、ソウル、東京を舞台にスポーツ選手の光と翳が描かれた短篇集。4つの都市が舞台であり、どの作品も、その土地の情景や人々の息遣いが目に浮かんでくる。ラストの短編「東京花火」は東京オリンピックを描いた作品で、一番面白かった。最近の吉田(修一)さんの作品はエンタメ系が多かったが、この作品は純文学っ

    0
    2022年07月01日

    Posted by ブクログ

    『パレード』から吉田修一さんを追いかけているけど、この本もやっぱり吉田さんの匂いがする。
    文章や行間や、なんと表現したら良いか、登場人物の淡々とした感じや、どことなく近未来的な流れが吉田修一だなぁと思う。

    最後の『東京花火』に出てくる、「東京とは、一体どこにあるのだろうか」という問いは、上京した1

    0
    2022年04月11日

    Posted by ブクログ

    22/02/11
    らしくないテーマ選びな気がしたけど、短編はどれも吉田修一らしいものだった。タイトル変えたほうがいいのでは。。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    タイトルだけ見てエッセイかと思ったら短編集だった。
    直接的にオリンピックが絡むのは東京五輪の一作品だけで残りは香港、上海、ソウルをそれぞれ舞台にした話で、外国を描いているのに違和感無く読ませる。

    0
    2022年01月30日

オリンピックにふれる の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    200ページ
  • 電子版発売日
    2021年10月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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