別れの後の静かな午後

別れの後の静かな午後

565円 (税込)

2pt

それは僕に必要な静かな午後だった。風も波もない、まったく平静な宇宙空間にいるような時間が――恋人との別れから三年後、一本の電話が僕を直撃した。胸の痛みを抱えながらも、やがて心の奥底が暖かくなる時間が訪れる(表題作)。別れとはじまり、生きることの希望を描いた珠玉の短篇集。

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別れの後の静かな午後 のユーザーレビュー

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    購入済み

    切なさという不思議な感覚

    彼の小説は、疲れ果てた時に飲む一杯のウイスキーによく似ている。心地よい倦怠感、そんな独特の感覚が読了した自分を包むのである。この小説は短編集であるが、全ての話が日常の切なさを切り取ったような形をしている。戻らぬ少年時代の思い出、疎遠になった友人の現状、死にゆく者が残したものなど、誰もが経験したであろ

    0
    2013年08月26日

    Posted by ブクログ

    たまたま知り合いが『今のあなたに読んで欲しい』と言って貸してもらいました。

    別れの後の静かな午後。この話とその時の私は驚く程設定が似ていたのもあってか泣いてしまいました。

    この作品に出会わなければ、今の私はもっと弱かったかもしれません。
    作品と出会えて考え方が変わりましたしかなり大きな影響を受け

    0
    2010年12月23日

    Posted by ブクログ

    訪れるのは別れ。

    後に訪れる静かな午後。

    喪失はきっかけ以上なのか。




    高校時代に揺れた本を読み返していく中で、

    なぜ大崎善生に惹かれていたのか、

    もう一度揺れて少しわかった気がする。

    0
    2010年01月13日

    Posted by ブクログ

    大崎善生は好きだなぁ〜。何冊か読んでるけど、どれもせつなくて胸が痛むような、物悲しいような・・・。他の人のコメントを見て納得!村上春樹に似ているから私好みだったんだ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    短編集。

    ジャケ借りシリーズだったわけですが、大崎善生はいい!!
    むお〜〜〜!むお〜〜〜!!>歓喜の叫び。

    決して派手な話ではないのですよ、けど何か残る。
    しかも暖かい何かが。泣かせよう泣かせようとする厭らしい
    話ではなく、心の中で凝り固まってた澱のようなものが
    ほぐれます。

    「孤独か、それに

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    6話から成る短編集。
    相変わらず美しい文章に、美しい情景でした。
    男と女。別れと出会い。ありふれた題材なのにいつも心に沁み入ってくる。
    ひとつひとつの文章を噛み締めながら、1個でもこぼれ落とさないよう読み進め、
    自分に良く似た感情の揺れに共感したり、また共感できない部分でも
    思いを巡らし想像力を高め

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    静かな寂しさと、その中にある微かな暖かさを感じる作品。
    緩く、少しの回りくどさがある文体が、ありふれた男女の日常の中にある機微を粒立てている。

    旅先で日の出とともに目が覚めた時に感じる、ひんやりと心地よい空気感。そんな静かで暖かな短編集だった。

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    恋の短編集。
    なにこれ!ってくらい好き。びっくりした。
    なんてことない設定のなんてことない恋愛話で
    こんなに心地よい気持ちになれるってことに。
    せつなくて、さらっとしてて、静かで、やさしい。

    0
    2010年08月09日

    Posted by ブクログ

    自分の体調がいいからなのか
    読むほどに映像が、イメージが、浮かんでいき、装丁にあるような淡くて深い心地よい緑に包まれているようでした。
    そんな描写は一つもないのに。

    気持ちよかった。


    こんな短い短編でこんなにももってかれるかぁ

    やっぱうまいなぁ。    



    6つの話、どの始まり

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    【メモ】短編6編・北海道、東京、ヨーロッパ・〜負に向かうエネルギーが強かったのだとしたら、正へ向かうそれもまた同じくらいのパワーをもっているものなのかもしれない〜(「球運、北へ」より)・表題作はドラマチック過ぎ?・「空っぽのバケツ」寡黙な父の強さ

    0
    2009年10月04日

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