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世界人口減少、逃げ場なし。日本人はもはや、絶滅危惧種か!? 半世紀も待たずに世界人口のピークを迎える地球。少子高齢化が各国を覆い、人類滅亡へのカウントダウンが始まる。米中人口戦の行方、アフリカの台頭、人口推計から得られるリアルな未来がここに!
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Posted by ブクログ
人口統計による未来予測は必ず当たると言わ れています。 21世紀初頭においても、人口数=国力と捉え られている節があるからです。 つまり人口こそが未来予想図の根本なのです。 現在の中国がいい例であると思います。しか しその人口統計によると中国は今後は急激な 衰退が予測されています。 一人っ子...続きを読む政策による少子高齢化が猛スピード で進むからなのです。 一方で勢いを増してくるのはアフリカです。 21世紀はアフリカの時代と言われる所以です。 しかしこれらは全て人口を元にした考えであ って、別のイノベーションにより全く違うモ ノサシが国力を計る時代がくるかもしれない です。 いずれにせよ人口だけで何とも言えないのが 現状なのです。
現時点ですでに「日本人」こそが絶滅危惧種に片足を突っ込んでいる。それぐらいの危機感を持つ必要がある。 実は本書の主題は、日本人の絶滅ではない。 「人類そのものが絶滅する」という壮大な話なのだ。 巨大隕石が落ちて来る訳でもなければ、地殻変動でもない。 地球温暖化が進んだ原因でもなければ、氷河期に突入し...続きを読むて食料調達が出来なくなった訳でもない。 そして、人類同士が戦争によって殺し合う訳でもない。 (相変わらず殺し合いはし続けるのだが、それが原因で絶滅する訳ではない) 何と不可思議なことに、人類は「自然に滅亡する」というのが本書の主張だ。 それも数々のデータを指示して、それらの主張を補完してくる。 これだけ少子化が急激に進み、人口減少を止められない状態に入った日本だから余計に実感があるのだが、問題は「日本だけが特別なのではない」ということなのだ。 世界の国々が日本を追いかけるように、同じ状況に陥っていく。 確かに今世界人口は増加している。 しかしその増加も2090年〜2100年でピークを迎えるという試算だ。 文明の進みが早ければ、ピークはもっと早まるのだという主張すらある。 今の統計で考えると、世界の人口のピークはザックリと、2100年頃で100億人超程度らしい。 2023年の現在で80億人を突破したのだから、後20億人人口が増える訳で、今現在の1.25倍の規模になるという。 しかも2050年頃に90億人になるらしいが、27年ほどかけて10億人が増加。 その後、2050年から2100年まで50年かけて10億人が増えて100億人になるのだという。 つまり、急激な人口増加は2050年頃まで。その後の増加は緩やかになっていくということだ。 そういう意味では2050年の90億人を想定しての喫緊の対策。 その後は、50年という時間軸を見据えて、科学技術の進歩具合を見ながらの対策。 2段構えの対策が必要となるだろう。 しかしながら、結果的に2100年までに20億人増えることは分かっている訳だから、これはこれで確かに大問題で、20億人分の水と食料はどうするんだとか、エネルギーはどう確保するのかとか、課題は山積みである。 地球温暖化も化石燃料の枯渇も確かに問題なのであるが、本書を読んで改めて考えると、それも所詮2100年までの課題ということなのだ。 そこから人類は一気に人口減少に向かい出す。 それはとにかく単純な話で「文明が発展すると出生率が下がる」ということだからだ。 確かに文明が発展したことで、乳児死亡率は急激に下がった。 「子供を5人6人産んでも、成人になれるのはほんの1〜2人」という状況は大きく改善された。 それでは人口を維持するために、子供をピッタリ2人だけ産めばいい訳であるが、当然そんな単純な話ではない。 そもそも5人6人産んでいたのは、成人になれる確率が低いからという理由だけではない。 かつては、子供が労働力だったのだ。 多く産む方が家計にとってプラス面が多かったのが最大の理由だ。 これは狩猟や農業が生活の主だったから成り立っていた話で、今現代では全く真逆になっている。 現在は子供一人当たりにかかる育成のコストが莫大過ぎる。 これは親がお金持ちであれば成立する話である。 「貧乏子だくさん」は昔の話であって、現代では成立しえない。 資本主義は一部の金持ちと大多数の庶民を作り上げた訳だから、子供を沢山産める条件が揃っているのは、そもそも少数派のお金持ちのみということになる。 大多数の庶民は子供を産み育てるだけの経済的余裕はもはやない。 格差による所得の低さも関係するのだが、晩婚化・未婚化もここに来て拍車がかかっている。 私は現在東京で暮らして、都内で働いているが、都市化が世界で最も進んだところと言えるだろう。 会社の中を見回しても、20代で結婚して子供までいる社員は稀で、30代で結婚しても早い方だという印象がある。 それぞれ事情はあるかと思うが、当然定年まで未婚という人もいて、その割合は決して少数派ではない。 身近な環境がそんな状況なので、感覚的にものすごく理解できる。 科学技術の進歩は人類にとって確かに大切だと思う。 世界の文明が益々発展していくことは、途上国が先進国化していくということで、生活水準が上がる訳だから、これはこれで大事なことである。 つまり世界の国々も、いずれ日本の状況に追随していくということなのだ。 不名誉ながら日本が少子高齢化&人口減少の最先端を行っているのは確かであるが、中国も韓国も急激な少子化、人口減少の未来がすでに見えている。 欧州の各国も未婚化が大きく進んでいるところがあるという。 もちろん、人類が滅亡する以前に「先に日本人が絶滅する」という事実も本書で語られている。 これだけ出生率の低下を招くと、人口減少は益々拍車がかかり、すでにその動きを封じることが不可能な段階に入っているという。 江戸時代の日本の総人口が約3,000万人ということらしいが、この段階にまで減少するのもそんなに遠い未来の話でない。 人口が今の規模の4分の1程度になるということは、生活は相当に変っていくだろう。 その頃には、間違いなく人間よりも機械(ロボット)の方が数が多くなっているはずだ。 1人の人間を複数のロボットがメイドのように給仕するようになる世界。 これはSFの話ではなく、本当に実現すると思う。 これはこれですごく便利だ。食事洗濯掃除から、生活の全てをロボットが作業してくれて、人間は好きなことだけすればいい。 しかしながら、そうなればなるほど不便極まりない恋愛や結婚は益々遠ざかっていくのだろう。 乳児の面倒までロボットが見てくれるのは便利かもしれないが、そのために子供を多く産もうするモチベーションにつながるとは到底思えない。 やはり文明が発展すればするほど、人類が減少していくのは必然ということなのだ。 私は今現在50代であるから、そんな先の世界を考えてもしょうがないのかもしれない。 例え医学が進歩して、私自身が長生きしても、西暦2100年の世界を見ることはできないだろう。 しかし、今私の息子は1999年生まれで20代である。 人生100年時代とすれば西暦2100年であれば生きている可能性が十分高い。 もし今後息子が結婚し、子供に恵まれたならば、(つまり私に孫ができれば)その子はさらに2130年頃まで生きていることになる。 そう考えると、この急激な社会の変化については、他人事とは言えないのではないか。 未来を真面目に考え、今できる行動を早めに起こすべきなのだ。 本書は単純に人口の増減だけを語っているだけではない。 西暦2100年頃の100億人超に至るまでに、国家間のバランスはめまぐるしいほど変化していく。 日本に限らず、勃興して衰退して、国力の順位は激しく入れ替わる。 これから10年くらいを見ていても、米中の行方、インド・アフリカの台頭などが影響するのは確実だろう。 本書では結びに「人類の未来は変えられる」とあるが、日本が課題先進国であることは間違いない。 少子高齢化・人口減少社会を避けられないとしても、上手く軟着陸させるやり方を見つけられるのか。 日本のこれからの対応を世界が注目しているのは事実だろう。 ある程度のところで人口減少が収まって均衡が保てればよいのだが、実際はどうなるだろうか。 これだけ科学技術が発展すれば、そういう世界を作り上げることも出来るかもしれない。 やはり一人一人が正しい知識を持って、様々な角度で議論し、実際に行動を起こすことが大切なのだと思うのだ。 我々に残された時間はない。 今からでも、真剣に考えて行動したいと思う。 (2023/10/18水)
19世紀初めに10億だった地球人類(日本人は3千万)は1世紀で16億に増え(日本人5千万)、次の半世紀で25億(日本人8千万)、21世紀初めには61億(日本人1億2千万)日本は「産児制限の優等生」とされる。 少子化の第一の要因は乳幼児死亡率の低下と農業従事者の減少。 第二に女子の高学歴 別に平均寿命...続きを読むも伸びているので出生率の低下は目立たない。が、確実に「高齢化」、社会の老人率上昇で活力の低下は進んでいる。 社会主義国は“人口は多いほど良い”の通念があったが、人口増加による悪影響を恐れた中国は’79年から「一人っ子政策」に大転換した!行き過ぎて人口減少、衰退が懸念されているが、どの国も踏んだブレーキは戻しがたい/ / 長命化で見えにくくなっていて、20世紀後半の人口爆発の余韻は今世紀前半まで続くが、少子高齢化がピークとなる世紀中央には文明の崩壊→人類の衰退→滅亡?はハリ・セルダンでも停めがたくなるだろう/収束に目処のたっていないCOVID-19は衰退の1つの因子に過ぎず「匹敵する世界規模の大きなストレスが何度も」それは資源・食糧争奪につながるかも知れない。
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