ブランド 価値の創造

ブランド 価値の創造

836円 (税込)

4pt

現代社会の富は「膨大な商品の集積」ではなく,「膨大なブランドの集積」として現れる.高級品から日用品まで,ブランドではない商品は見つけにくい.単なる商品名にすぎないブランドが,なぜ価値をもつのか.そして,究極のブランドとは何か.ブランドの誕生と成長のダイナミズムを解き明かす価値創造のマーケティング論.

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ブランド 価値の創造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月10日

     気鋭の学者が著したブランド価値論。岩井克人の「貨幣論」の考え方を汲んでいるところからして、個人的に非常にしっくりくるブランドのとらえ方だった。
     特に、自分にとっては、
    ・ブランドが静態的にとらえることはできず、商品とブランドが相互に影響しあう関係は動学的である
    ・消費者によって決まるのでもなく、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月19日

    読み返して涙した。単なるマーケ本ではない。ブランドという不思議な存在を題材に、資本主義ど真ん中で余剰価値を生まれるメカニズムを記した思想書である。
    マルクスの唱えた「商品」と、今現在(99年当時)の「ブランド」との比較からはじまる、情熱を帯びた知の探索。

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    Posted by ブクログ 2012年02月14日

    マーケティングの一分野であるブランド・マネジメントについて講学的に知ろうと読み始めましたが、説明のアプローチはかつての言語論や記号論そのままです。「ブランド」が製品の技術や使用機能の従属性から離れて生成発展していく説明は十分成功していると思いますが、言語論や記号論の知識がない読者はちょっと辛いかもし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月05日

    経済学と文学を繋いでいる視線。この感性は石井氏の才能だと思う。



    以下引用など

    ブランド自然説…消費者の選択が決着をつける。つまり、ブランド制作者の意志とは無関係に、消費者はブランドを選ぶのだということ。
    ブランド・パワー説…消費者にいかに選ばれるかよりも、制作者がそのブランドに込めるところの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月02日

    三田祭論文の参考になるかなあと軽い気持ちで読み始めた本書でしたが、内容が思ったよりもまともだったので、論文のことなど何処へやら、いつのまにか一読者として楽しんでいました。
    なぜ「内容が思ったよりもまとも」ということをわざわざ明記したのかと言いますと、俺が「ブランド」という語そのものに対してちょっとし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年11月21日

    かなり引き込まれた。著者が分かりやすく説明しようとしていることが文章から伝わってきて、好印象だった。ブランドというものは、消費者の欲望にも、そのブランドを創ろうと熟慮してデザインした経営者にも還元されない、独立した概念と化す。(中古)

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    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    ブランドについて論考。とりわけブランド拡張に焦点を当てているように読み取れる。それは、ブランド拡張が可能かどうかとブランド価値に密接な関係があるからである。

    ブランド拡張については、親ブランドのイメージとかけ離れたカテゴリーへ拡張すると、ブレンド全体のイメージがぼやけてしまう、いわゆる希薄化すると...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月27日

    マルクスは資本論にて、社会の富は「膨大な商品の集積」、個々の商品は富の基本形態と記載。現代なら、ブランドの集積と書いただろうかと始まる。この出発点は、なかなか痺れる。

    ブランドとは買い手の期待を反映するものであると同時に、買い手自身の生活や歴史や人生の意味を形成するものとして存在している。だからこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月08日

    神戸大学大学院教授によるブランド論。
    ブランドとは、製品に従属するものではなく、製品がブランドに従属するものである、という主張は日本の電気製品メーカーの製品に対するネーミングを例に挙げられており、説得力がある。たとえば、松下電器はかつて、テレビに「画王」、「横綱」といった名前をつけたが、これは製品の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月04日

    「ポッキー」や「コカ・コーラ」、「無印良品」といった例を取り上げながら、ブランドによる価値の創造の謎に迫る試みです。

    著者は、ブランドの価値を単に消費欲望の共時的な布置によって説明するのではなく、ブランドを作り出す側に自分たちのブランドを育てていこうとする持続的なブランド・マネジメントがあることに...続きを読む

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