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日本人の美的世界・倫理的世界を善意な眼差しで概観しながらも、「慇懃と粗暴」「礼儀正しさとモラル破壊」「思慮深さと見栄っ張り」「同情心と冷淡」「慎み深さと思い上がり」といった相反する要素が両立する謎について、言語・風土・社会的要因から解明する。一九七〇年代にベストセラーとなった稀有な日本人論を初文庫化。
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Posted by ブクログ
1962年から68年までプラウダの特派員として日本に在住した著者のすばらしい日本人論、日本社会論だ。 ソ連と言う国の人間ではあるが、まったく、そんなことを感じさせない日本人・日本社会を分析・評論したものです。 コミュニストのものさしで日本を分析しているのもいい意味で納得できる。戦後、アメリカ追従の日...続きを読む本社会の矛盾もしっかり指摘されていて、好感がもてました。 日本人が読んでもいいし、ロシア人が読んでもいいし、全世界の人々に読んで欲しい本だと思いました。 現代日本社会で失われてしまった風習も懐かしい感じで読めました(笑)。
62年から68年までソ連時代の『プラウダ』東京特派員を勤めた著者による日本人論。小森陽一が解説を勤め、井上ひさしが褒めていたとあっては、読まないわけには行きません。
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