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世の多くの人達は日常を退屈と見なし、さまざまな形でロマンティックな世界に憧憬を抱く。ところがここにロマン主義の弱点を見抜き、持前の機智とユーモアと皮肉と諷刺で平凡な日常を非凡な喜劇的世界に転じた作家がいる。漱石が「平凡の大功徳」を心得た写実の大家と絶讃し、山本健吉が「世界で一番平凡な大作家の一人」と評した、英国の天才女流ユーモリスト、ジェイン・オースティンである。その生涯と作品の全貌を描く。
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Posted by ブクログ
作者の生きた環境と作品の解説(論説?)の本。 いろいろな作家の作品評なども取り上げられていて、それぞれの作品に対する自分の考えと比べたりできて、興味深く読めた。
著者は英文学者で、「高慢と偏見」、「説得」、「マンスフィールド・パーク」の翻訳者(いずれも中公文庫)。 本書はジェイン・オースティンの生涯、作品概要、評価、当時の時代背景等を網羅的に説明した良書。 内容が濃いので、オースティンの入門書というよりも、ファンとなってから読んだほうがより楽しめるのではな...続きを読むいかと思います。
前半の4割でオースティンの評価と伝記、後半の6割で6長編の解説という構成になっており、作者の人生と作品が分かるようになっている。分量もさほど多くないので、手軽に読むことができる。電子書籍化にあたり、本書の出版以降に刊行された参考文献が追加されているのがよい。
レポートを書くために買ったのですが、その意向と本の内容がそぐわなかったです。だから何ともいえません。
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