魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣

魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣

1,900円 (税込)

9pt

4.8

20歳の時、51歳の伝説のフォトジャーナリスト、
ユージン・スミスと出会ったアイリーン・美緒子・スプレイグ。
二人は、チッソの工場排水が引き起こす
未曽有の被害に苦しむ水俣を目指した。
世界に衝撃を与えた、人生最後の一枚を撮るために。
取材開始から十余年、それぞれの運命を背負った二人が、
近代化の傷と再生の瞬間を切り取った
濃密な三年間に迫る大河ノンフィクション。

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魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み終えたあと しばし放心してしまう
    優れたノンフィクションに出逢ったときに
    経験する
    そんな一冊です

    単なる固有名詞としてしか知らなかった
    ユージン・スミスさん
    アイリーンさん
    ミナマタ
    チッソ
    有機水銀中毒
    水俣闘争
    それらの単語が
    次から次へと
    有機的につながっていく
    それも密接な関連性を持

    0
    2022年04月15日

    Posted by ブクログ

    映画『MINAMATA』関連の記事で知り気になって読み始めたら…さすが『女帝』の著者石井妙子さん、序章からぐいぐい一気読み。
    時系列を遡って見えてくる偶然や必然の出会いには人間の愚かさと同時に底力も感じるが、水俣に対する仕打ちには(特定の信仰は持たないが)巡り合せた神仏を怨みたくなる。私自身は裁判を

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    水俣被害がこんなにも複雑な事件だったなんて
    まったく知らなかった
    高度経済成長期の真っ只中、国は未来を担う企業としてチッソを擁護、チッソは廃水のことを知りながらも廃水を流し続ける、地域住民は仕事を失うことを恐れ病を隠したり被害者を差別した者も数多くいた
    負のスパイラルがすべてを飲み込み、未曾有の惨劇

    0
    2022年01月22日

    Posted by ブクログ

    見て、感じて、そして、自分で考えてくれ、というユージン・スミスのメッセージはそのままこの本にも当てはまる。
    水俣病のことは一通り習ったはずだが、ユージン&アイリーンのこの問題への関わり方を通して改めて考え直す事ができた。

    0
    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

    日本の高度経済成長の背景で、水俣病などの公害被害があったことを忘れてはならないと思う。そして、この公害問題の複雑さ。被害に遭われた方同士でも確執があり、また、住民が労働の場として、チッソの恩恵にあっているのも事実。何かの繁栄の背景には、誰かの犠牲があるのかもしれない。本当に複雑な問題だと思う。 

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    “MINAMATA ”を観たあと読みました。映画の疑問点が色々と補完できて、一つの映画作品として仕上げるために舞台を変えたり加減したところも確認できました。
    企業と公害被害者という関係だけでなく、国策、マスコミ、様々な問題が、その辛い状況の上に幾重にも積み重なる。特に地域の人間関係が壊れる様子はあま

    0
    2021年10月21日

    Posted by ブクログ

    映画MINAMATAから来た。圧倒的衝撃力で突き刺さった今年No. 1候補。こんなにも突き刺さったのは、何も知らずに生きてきた自分のなんというか無力感でもあった。教科書的なことしか知らないから、この非情な現実も会社や国の態度もそこで生きる人たちの葛藤もそしてそこに共に生きた写真家のことも、その全てに

    0
    2021年09月30日

    Posted by ブクログ

    熊本県水俣市
    チッソの工場排水により水俣病が起きた
    チッソが責任を認めずそれと闘う患者達
    患者達をカメラで撮影したアメリカ人夫婦の話

    歴史的事実程度の認識しかない自分を恥じた。この人達がいるから今安全に暮らしているのだと思う。アメリカ人夫婦の数奇な巡り合せも加わり、一気に読んでしまった。

    ユージ

    0
    2022年05月13日

    Posted by ブクログ

    映画『MINAMATA』をきっかけに読んだ。映画より本のほうがあとに書かれているが、取材は14年以上前まで遡る。アイリーンとユージン、それぞれの個人史や水俣病前史まで、映画の時間軸よりずっと長く書かれている。アイリーンの家族の歴史もかなり遡って掘り下げられていて、それだけで一遍の映画ができそうだ。

    0
    2022年02月02日

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