多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

1,760円 (税込)

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4.7

多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。

多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障害者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。

多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。

LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。

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多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一つ一つの差異は区別されるものではなく、関係するものだし、それは個人個人のアイデンティティだと改めて考えさせられる本。
    ジェンダー、移民、障害者、貧困など、社会的に弱い立場に置かれている多様な人々について書かれているため、どれか一つにでも興味があれば、ぜひ手にとって読んでほしい。
    特にコロナ禍で書か

    0
    2021年06月24日

    Posted by ブクログ

    多様性 の名の下に庇護されエンパワーされる人々が直面している構造化された格差や不平等に眼が向いているか。
    庇護される対象に入らないエスニックマイノリティや障害者について考えているか

    ダイバーシティマネジメントの核は多様な人材の確保と交流によるイノベーションの創出であり、マイノリティの人権問題への取

    0
    2021年05月17日

    Posted by ブクログ

    ダイバーシティが流行ったのは、多様な人材開発が社会を発達させる+みんなどこかで自分がマイノリティーのところがあると思ってるから流行ったのでは?
    生かすことが大切。役に立つ差異とは?
    興味だけで動くアーリーアダプタ層が大切、結局多数決で決められる。

    誰のための?誰による?と言う問い

    個々の差異や違

    0
    2021年10月04日

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