妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ

妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ

946円 (税込)

4pt

フェミニズムの「落とし物」がここにある――。今世紀に入り、日本社会で大きく膨れ上がった「スピリチュアル市場」。特に近年は「子宮系」「胎内記憶」「自然なお産」に代表されるような妊娠・出産をめぐるコンテンツによって、女性とスピリチュアリティとの関係性はより強固なものとなっていった。しかし、こうしたスピリチュアリティは容易に保守的な家族観と結びつき、ナショナリズムとも親和性が高い。本書は、この社会において「母」たる女性が抱く不安とスピリチュアリティとの危うい関係について、その構造を解明する。
【森岡正博氏、推薦!】
「子宮系、胎内記憶、自然なお産。女性たちのスピリチュアルで切実な思いを分析した画期的な本だ。」

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妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オカルト好きならお馴染みの「あの界隈」について、「はじめに」を呼んだ時点で良書と分かる、とても良い著作だった。理性的かつフェアであろうとしており、社会への鋭い眼差しがある。

    女性がある程度は自身の選択で妊娠や出産をすることが可能になった世の中ではあるけれども、選択の余地があるからこそ尚、決断には困

    0
    2023年05月08日

    Posted by ブクログ

    とても良い本。誰も踏まないように書かれている。日本のフェミニズムが妊娠出産、子育てという不安な気持ちに寄り添ってこなかったこと、そのことについて考えさせられた。

    0
    2022年06月11日

    Posted by ブクログ

    スピリチュアルな言説に衝撃を受けました。ずっと寒気を感じてました。とんでもなさすぎるだろと、、、
    どうしてスピリチュアル市場が成り立つのかを良く考えないといけないなと。

    0
    2021年09月28日

    Posted by ブクログ

    ホメオパシーやスピリチュアリズムと、産婦人科の関連がわかる。ジェンダーなどに疎い人でも理解できる内容。

    産婦人科に限らず、代替医療や医療読み物、エビデンスなどが気になる方にオススメ。

    0
    2023年02月19日

    Posted by ブクログ

    妊娠や出産に絡む精神性の問題をspiritualityとして議論しているが、何かピンと来ない.キーワードとして、子宮系、胎内記憶と自然なお産の3つを取り上げているが、非科学的な記述が見え隠れする本に焦点を当てて論評する形を取っており、その内容の評価は見えてこない.p182で、’’これまでの分析で明ら

    0
    2022年12月05日

    Posted by ブクログ

    スピリチュアリティとは、新興宗教のように教団や教義によらず、個人がネットワークを通して聖性を希求する運動のこと。そのうえで大きな役割を果たしているのが、スピリチュアリティに関する情報・モノが取引される「スピリチュアル市場」だ。そこで近年台頭しているのが、妊娠出産をめぐるコンテンツだという。
    生死にか

    0
    2021年12月04日

    Posted by ブクログ

    妊娠出産は女性にとって人生の重荷である。それを戦略として前向きに立ち向かう知恵としてスピリチュアリティーの存在感が増している。
    子宮系、胎内記憶の詳しい分析、フェミニズムとの関連など、わかりやすい説明で頭の中が整理されて良かった。

    0
    2021年11月03日

    Posted by ブクログ

    スピリチュアル市場が盛り上がった時代に妊娠・出産した者としても、それを学問として扱ってくれる本書は有難い一冊でした。
    男性によるスピリチュアル分析よりも当事者的で、そこが気になってた!というところに触れてくれています。
    事例は少なく、傾向や分類というアプローチで、少し物足りなくも感じるが、その辺りも

    0
    2022年11月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子宮だけが神聖領域なのだろうか?
    そもそも子どもは両性によって存在しうるはずなのに。
    何より子宮をやたらに神聖化しつつも、ジェンダーとしては女性蔑視に繋がる思想についても本書では触れられてた点が個人的には良かった。
    子どものもう一方の親である父はどう、この本を読み解くのか。その点に興味がある。

    p

    0
    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スピにおいては、妊娠出産月経母になることが肯定的に位置づけられている。市場で自由に調達できる。初めてあくまで個人のものとしつつ、肯定的に聖化する機会を得た。女性の意識や価値観を適切に反映させた。
    ジェンダーバイアスを前向きに受け止める。身体性と向き合う。至急の状態を整えておけば、リスクの比較的少ない

    0
    2021年11月09日

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