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稲村ヶ崎、佐助稲荷、江ノ電のホーム…読むたびに潮の匂いが蘇る。鎌倉・湘南も吉田秋生さんも大好きな私にとって、まさに俺得な作品です。
29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる物語。1995年発表の『ラヴァーズ・キス』と設定が一部リンクしているので、併せて読むのもおすすめです。
エピソードのそれぞれが、誰もがいつか直面する人生のワンシーンです。死にゆく人との向き合い方、実らぬ恋の終わらせ方、抗えない現実を受け入れる方法…と並べると深刻なようですが、吉田先生のタッチと相まって読後感はとても清々しいです。
モノローグの一つ一つが印象的で、中でも「死ぬために故郷へ帰ってきた人と 生きるために故郷を棄てようとする人 どちらもつらく悲しい」(2巻より)という一節は、ふるさとの意味を考えさせられます。それでも鎌倉は山も海もただ静かに在って、人々を見守り見送る街として描かれています。読めばきっと鎌倉を歩きたくなりますよ。
かりそめでできたような家族がかかわりを深めることによって本当の家族になってゆくという成長物語ではあるが、その一つ一つのステップがとても いとおしい。
決して流麗とは言えないが柔らかな暖かさのある絵がストーリーと一体となって良い雰囲気を作り出している。
Posted by ブクログ 2018年10月28日
"昨日、NHKの番組「家族にかんぱい」を見ていた。神奈川県の三浦を鶴瓶さんと剛力さんが尋ねる。そこに、16歳の漁師を目指す少年が登場した。すでに立派な大人の風情だ。
このコミックでは、家族の問題や病気やけがで、大人にならざるを得なかった子どもたちが描かれている。
マンガの世界の住人も、現...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月15日
4姉妹の長女、幸ちゃんがらみの話が多かった2巻。
身近な出来事だけが綴られるんだけど、姉妹の掛け合いを読んでるだけですごく心がほわっとするというか、もっともっとこの話を読んでいたい!という気持ちになってしまう。
4姉妹、どの子にも問題があって、どの子にもスッと共感できてしまう。アメリカドラマのSEX...続きを読む
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