そこのみにて光輝く

そこのみにて光輝く

715円 (税込)

3pt

北の夏、海辺の街で男はバラックにすむ女に出会った。二人がひきうけなければならない試練とは―にがさと痛みの彼方に生の輝きをみつめつづけながら生き急いだ作家・佐藤泰志がのこした唯一の長篇小説にして代表作。青春の夢と残酷を結晶させた伝説的名作が二〇年をへて甦る。

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そこのみにて光輝く のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年05月12日

    やるせない、すくいようがないようでいながら不思議と清貧的なさわやかさがある小説だった。しっとりと読み応えのある小説らしい小説だった。
    特に第二部「滴る陽のしずくにも」のほうがよかった。それはたぶん、気だるく無頼に生きていた達夫が、結婚し子どもをもってそれなりに生きている様子が描かれていたから。独り身...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年05月03日

    海岸沿いの北方の小さな街での孤独な男が百円ライターがきっかけで出会う貧困と堕落した家族との物語

    この小説は2部構成になっており1部は造船会社でリストラに会って間もない孤独で無職の達夫と貧乏暮らしでバラック小屋に住んでいる拓児と姉千夏と母親、痴呆の父親の4人家族に出会って何故かこの家族に惹かれてゆく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月13日

    作家が表現したいことがどんなにいびつなものでも、情理を尽くして語ることで、小説を小説たらしめることができるのだなぁ、と思う。
    主人公のスカシ具合とか、読みづらい短文の連続とか、世界のとらえ方は私の知っている世界とは違うが、この小説には読ませる何かがある。
    それが何かが言えないところが、小説を小説たら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年07月28日

    海炭市叙景で感じた文体の瑞々しさとは、
    また少し違った眩さ溢れる作品。

    一文の短さや、
    出来事の始まりを回想で蘇らせることで、
    特別な瞬間として装飾する方法や、
    限りなく内的な移り変わりなはずなのに、
    景色で語られるその心情やらが、
    すべて抑制的なのに、
    夏の光、冬の光、
    生々しい底に?
    もしくは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月11日

    作者である佐藤泰志の唯一の長編作品。
    30歳を間近に控える主人公が、観光しか取り柄の無い地方都市で、衰退していく会社に見切りを付け、ブラブラと無意味な日々を過ごす。物語の始まりは数奇なもので、その邂逅から、ダラダラと、怠惰に、それでもしっかりと、段々と、生きているという認識をさせられる。
    人物の行動...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年02月01日

    1989年に書かれた小説とのことですが、今の時代に通じる閉塞感があって読んでいてメゲました。自分を突き放したような主人公の考え方にも共感というか「そうだよなぁ」と感じる部分があって重い気持ちになりました。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月29日

     好きな世界だ。ヒリヒリする感じがいい。
     映画も公開当時観たが映画の方がリアリティがあってよかったな。

     佐藤泰志は好きな作家だ。

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    Posted by ブクログ 2022年11月10日

    10年近く前に映画を観て、ずいぶん暗くて行き場の無い街と人々だな、と感じた。函館行きを前に佐藤泰志「海炭市叙景」を読み返したのに続き、こちらも読んだ。映画の物語は忘れていて千夏が魅力的だったことだけ覚えてる。小説の中でもおんなじだ。炭鉱、造船所、歓楽街、競輪場、刑務所、と楽しみにしている函館旅行がま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月25日

    映画を先に見たので、登場人物全員に演者さんたちを重ねて読んでしまったのが、惜しかったなあと思った
    こういうのって本と映画どちらが先がいいのだろう、、
    それでもやはり、千夏は魅力的な女性だと思う

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    Posted by ブクログ 2022年04月04日

    千夏と達夫の距離感も、達夫と拓児の距離感もすき。

    映画観た後での原作だったから、結構キャラクターイメージが違ったなあ。拓児は、菅田将暉みたいにガリヒョロではない。

    0

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