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戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。
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Posted by ブクログ
「この作品では、物語の舞台が歴史的にも地理的にも特定されていない。というより、明らかに作者が、それを特定することを意図的に避けている」とのこと。それにも関わらず、作中で仄めかされる描写から、二十世紀中ごろのヨーロッパがベースであることが推察されるようで、丁寧に訳註が添えられています。 戦争が暗い影...続きを読むを落とす中、双子の「ぼくら」がしたたかに生き抜く姿が描かれます。この双子、非常に理知的で筋の通った言動をとります。でもどこかぶっ飛んでいる。そのぶっ飛び方が小気味良くて、戦争下の暗い舞台でありながらも軽快に読み進めることができます。そして、読み進めるうちに、この双子に限らず作中の登場人物の誰もがぶっ飛んでいることに気が付きます。それが戦争がもたらす極限状態が故なのか、はたまたもとからそのような人物だったのかはわかりません。しかし、そうやって相対的にこの双子を捉えた時に思うことは、戦争中であっても、この双子だけは正しいこころを持っているということ。そして、誰よりも優しく、したたかであるということ。 軽快な筆致に隠れた人間の真実を浮き彫りにする名作でした。
最後まで誰一人として登場人物の明確な名前は分からない。場所もない。だけど分かる、目の前に見えるような不思議な感覚。 頭の良い双子《ぼくら》がたくましく生きていく話は切なくもなるし、スッキリもする。第二次世界大戦のヘビィな話題・描写があるにも関わらず、テンポがよく淡々としており読みやすかった。 続きが...続きを読む気になる。
本書に登場する双子はもともと異常なところがあって、おばあちゃんのもとに預けられることでそれが加速したという印象を受けた。特にその異常性を感じるのは、生物を殺すことへの抵抗のなさ、無駄な感情を無くし、目的達成のために非道徳的な手段を厭わないという点である。 最初はおばあちゃん < 母親というふ...続きを読むうに思われたが、最後には母親父親どちらにも執着しない様子が描かれて、見てはいけないものを見ているような感覚になった。大変面白い。
あっという間に読んでしまった。 第2次世界大戦中のハンガリーで生きている双子の男の子の日記が描かれている。 細かい描写まで書かれていて戦時中の環境や過酷さを知るとこができた。 登場人物一人一人の個性もしっかり書かれていてとても読みやすかった。
高校時代の友人に勧められた本。 普通ならこうするとか、こうであるべきみたいな常識が、本当に自他にとって利なのか、あるべき姿なのか、考えさせられるお話。 特に、戦争で普通はやってはいけない究極のこと=殺人を大人が行っているなか、周りにあふれているなかで、普通はこうであるべきみたいな上っ面なことは説得力...続きを読むを失う。常識に縛られていないまっさらな子供がそういう状況で、冷静に物事を考えた時の正義や対応はそうなるんだなというのがすっと納得できた。特に手榴弾のお話では、非常識に思える行動も、二人の人間性への真摯な愛や情熱が感じられると思った。 常識やマナー、道徳を何でもかんでも守れば良い、守れないのは悪というような考えは馬鹿げているなと感じた。。 私は家でも学校でも比較的「良い子」で育ってきた。その自分に感じるのは、他人の尺度を自分のものとすることにあまりにも慣れすぎて、自分で考えない精神的な未熟さ。他人の尺度で行動するので周りには良い子として見られるけど、信念はなかったと思う。 2人は誰の考えも借りず、徹頭徹尾自分たちで考え、自分たちの責任で行動する。中学生ぐらいの自分に出会わせてあげたかったように思う。
凄いものを読んだ。文句のつけようがない大傑作である。これは本当に面白い! 戦時下に祖母のいる小さな町へ疎開した双子の「ぼくら」の物語で、舞台は第二次大戦中のハンガリーが念頭に置かれているようだが、具体的な場所は言及されていないので架空の国という読み方もできる。 本作の体裁としては双子が秘密のノートに...続きを読む書き綴った、1章あたり3~5ページほどの日記を読者が読んでいくという形。恐らく二人それぞれが書いている体なので、章によって微妙にトーンが異なるのだが、それが一筋縄ではいかない兄弟の造詣に深みを与えている。 疎開先で次々と起こる倫理もへったくれも無い酷い出来事が、純粋な子ども視点で言葉に一切の装飾が無く淡々と描かれているのが印象的で、その生々しさがリアリティを伴って重層的に読者の胸に響いてくる。 祖父を毒殺したとも噂されている非道な祖母からの嫌がらせに耐え、独学で読み書きを覚え、精神的肉体的鍛錬を重ねていき、やがて盗みなどの悪事にも手を染め、ついには殺人まで犯してしまう。双子が過酷な状況を生き抜くために「悪童」へと変貌していくさまは非常にスリリングで読みごたえがあった。この作品で描かれているのは人間の持つ醜さと純粋さであり、そのコントラストはある種の美しさを纏っているようにも思う。 最終章で亡命の手助けを求める父親に対して双子がとった行動には驚いた。詳細は伏せるが、果たして二人の行く末はどうなるのか。これは続編も読まねばなるまい。
第二次大戦末期のハンガリーと思われる街を舞台に、おばあちゃんの家に疎開させられた双子の男の子が、残酷な世界を持ち前の才能を持ってサバイブする。目を向け難い戦争の現実が背景にあるが、その中に生活する人々の人間らしさをダイナミックに描いた傑作。
読書で感情が揺さぶられた時の、「すごい本を読んだ」ではなく、「すごい本を読んでしまった…」という感覚がとても好きです。 これまで「好みと合わなそう」と避けてたのですが、「すごい本を読んでしまった…」以上の感想が出てこなかったです。 とにかくストイックな双子たちの言動と、戦時下にして占領下という特殊...続きを読むすぎる環境、綺麗事が通用しない時代の中で、彼らは本当に「悪童」なのだろうか…??と、読んでいて混乱してしまいました。 自分達の感情はもちろん、双子の固有名詞すら登場しない文体だから、読者からするととんでもないエピソードや事件が、全く特筆すべき出来事でないかのように投下されていくスピード感が癖になります。 終盤にかけては、ほぼ全章で「鎧の巨人と超大型巨人の正体」が明かされたシーンのような不意打ちを味わいました。 1冊の物語として完成されているので、続編を読むことでこの余韻がぶち壊されてしまうのではないかと不安です。 この後の2冊を読んだ方々のご意見を伺いたいです…。
なんかすごかったなと思った。 まずこの小説は事実のみ語られるので、なぜそのような行為をしたのかこちら側が考える必要があり、それが普通の小説とは違うなと感じ面白さを感じた。 また戦時中のことを描かれているということもあり、たとえフィクションではあるが、今の時代とかけ離れており、本当にそういったことがあ...続きを読むったんだと思わせる描写も少なくなかったと感じる。 ぜひ第二章も読みたいと思わせる本でした。
「牝犬の子め!おまえたち、わしに同情したって言いたいのかい?」 「違うよ、おばあちゃん。ぼくらはただ、ぼくら自身のことを恥ずかしいと思ったんだ」 という割と始めの文章を読んでこの小説絶対面白いなと思った。そして、あっという間に読み終えた。主人公の双子の子は自分達の考えや価値観があって周りの人に左右さ...続きを読むれない。自分達で考えて行動する。生々しい出来事も淡々とした文章でサラッと読めた。2部、3部も読みたいと思い購入した。
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