ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この作品は素晴らしい 生きる上のモヤモヤをとても体現している 芥川龍之介や太宰治のような不安さを感じた 今年1いい作品だった
むちゃくちゃ好き。 どこからが現実で、どこからが思考で、 どこまでが妄想で、どこまでが自分なのか。 霧のように輪郭がぼやけているのに、 不思議な引力でぐんぐん読み進めてしまう。 むっちゃ面白かった。 今の時代、「こんなことないでしょ」とも言えない 題材が真ん中にあって、とても現実感のある瞬間も...続きを読むあれば、妄想や思考が入り混じって白昼夢のような瞬間もあって。それがなんだかサスペンスっぽさに繋がってて続きが気になって一気読みしてしまった。 結局彼は今も霧の中なのか、 運び出すことに成功したのか。 あとカバーを外した時のダンボールのような装丁が粋。中表紙が蛍光色なのも、作中の表現をうまく拾っててグッジョブ。
好き、気持ち悪好き。 さとしと、さやかが推薦していたから購入。作品の雰囲気としては、小山田浩子の工場に近いような(あちらの方が、カオスというかディストピア感強めだけど)。 ラストもハッピーには終わらない感じがいいよね。さすが、芥川賞候補作品。
比嘉姉妹シリーズを読破中だが、あらすじを読んでどうしても気になる棘が出来てしまい、普段文庫ばかりで単行本は買わないのに、いてもたってもいられず買ってしまった。 この、なんというもやもや感。 文章はパキッとしていて読みやすいのに、霧がかかったように先が見えないの何だこれは。まさしく我々がいる霧の中...続きを読むの宅配所が読んでる感覚を具現化していて没入感がすごい。 そしたらまさにブレインフォグの話で、なんだやっぱりそうだったのかと思いつつ、え、この病気を体験させられたの?文章で?となって驚きを隠せないわけで。 これは賛否両論めっちゃ分かれるだろうけど、私は好きよりの好きで興奮冷めやらぬ感じ。こんな変なパワーに満ちた文が書ける人がいるんだなー。すごいなー。 なんて書いてる間に芥川賞候補だって。まぁそうなるか。面白いってか衝撃受けるもんな。 これでデビュー作ってのも恐ろしい。新作が楽しみになる作家さんがまた増えてしまったな。
ベルトコンベア、濃霧、単純作業、流れる箱箱箱箱。現実と妄想の境、未来も見えないその世界丸ごと箱詰めされているようであり、閉鎖感が不気味で息苦しい。
誰目線かわからなくなるテクニックのあるストーリー展開だと思う。面白かったが、主観が突如かわるがわるになるので少し疲れた。
非常に上質な純文学!!こういう閉塞的でジメジメした薄気味悪い話がとても好き。 舞台は大手ネットショップの配送作業所で、ベルトコンベアで流れてくる大量の荷物を仕分けている人の話。 この本を読み終えると、A◯azonとか◯天で気軽にポチれなくなるかも…?
鬱屈した心情や言動。 それを生み出す閉鎖的で薄暗い労働環境。 4人の視点が私に集結してるようにも読めるラスト。
同じことを繰り返す日々の中で生きる4人それぞれの思考。何が現実で何が妄想かは分からない。正常なのか、狂っているのかも分からない。共感ができるというわけでもない。それでもなぜか物語の中に、霧の中に入り込んでしまう感覚。気づけば読み終わっていた。
視点が次々と切り替わる構成がとにかく冴えていた。 登場人物ごとに温度も癖も違うのに、そのたび空気の色まで変わるようで、醍醐味があった。 同じ出来事でも、誰の目から見るかで意味が揺らぐ感じが面白く、全員の心情がほどけるようにわかっていく。 テンポのよさが裏目に出る場面もあって、感情の余韻がもう少...続きを読むしだけ深く沈んでくれたら完璧だったかもしれない。 視点の切り替えで物語が立体化していく感触が心地よく満足感があった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
BOXBOXBOXBOX
新刊情報をお知らせします。
坂本湾
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲BOXBOXBOXBOX ページトップヘ