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Posted by ブクログ
安倍元首相の銃殺事件を想起させるあらすじと、宇垣美里ちゃんおすすめの本のため手に取った。
本の半分までは父親の仇・宗教団体へ一石を投じるために文部科学大臣を暗殺した暁の、幼少期時代や過去のトラウマ、暗殺に至るまでの物語が手記として語られる。後半は、金谷灯里と言う女性作家視点でこの事件やそこに至るまでの物語が語られる。
はじめノンフィクションかと思った男の手記が、上辺だけのフィクション。金谷灯里によって語られるのがノンフィクションで真実。
一緒に過ごす時間は短いが時間を超越する、愛の物語。暁生と灯里のたった1人愛する人をおもった物語。最後はどうなろうとも、それだけ愛する人に出会えたことはすごく幸せで生きた意味があったと思う。
もう一回読みたい!!
Posted by ブクログ
「湊かなえ先生、王道サスペンスありがとうございます!」が最初の感想。
最近の先生の数作品は、ある種キャッチーさを求めたような、主人公の奇行性にのみ焦点を当てた作品が多く、読後感が満足いかないことが多かった。
徐々に作品の内容が分かり、パズルが埋まっていくような所謂「王道サスペンス」は、最初数ページで売れ行きが決まってしまう近年の時代の潮流として好まれないため、最近は避けてきたのかもしれない。
しかし本作品といえば、前半部分を読み切ったものにしか面白く読むことはできない構成となっており、また後半だけ読んでも面白いと感じることができないという巧妙に作り込まれた作品である。
そしてサスペンスなのに、どこか青春小説を読み切ったような爽やかな読後感により、ついつい読み返してしまう。
時代が違えば間違いなく本屋大賞はこの本のものであっただろう。
Posted by ブクログ
ただ星を守りたかっただけ…
面白すぎて一気読み。
雨がやまない休日に読むにはピッタリな一冊。
宗教2世と言われる暁と金星の半生がそれぞれの視点で語られている、とても贅沢な作品。
ノンフィクションとフィクションの境界が曖昧になる世界線で絶妙な2人の出会いと過ごした時間が描かれる。
当然読者は数年前の元総理襲撃事件を思い出し、あの時の犯人がもしかしたらこんな事情を抱えていたのかもしれないと想像するだろう。
確かに私も想像した。
だけど、じゃあどうしたら宗教2世たちの苦しみや声は届いて教団解散まで果たすことができたのか。
結局誰かの血が流れなければ彼らの声は届かなかったんじゃ無いのか?
他にどんな方法があったのか?
考えずにはいられない。
もちろん人の命を殺めることは良く無いことなんだけど、そこまで誰かが追い込まれる前に何かできることがあったんじゃないのか?と。
今まで少し遠くにあった宗教とそれに苦しめられる2世の存在をあの時以上に存在を感じることができた作品でした。
相変わらず救いがない…湊かなえの作品は…。
まぁそれが引きずる原因よね。
Posted by ブクログ
一切の情報無しで手に取りました。
最初は元首相安倍晋三さん殺害の話?かと思いました。犯人は永瀬暁。大御所作家でもあり、新興宗教に深く関わっているといわれる清水義之を刺し死亡させる。宗教、母親、多額の献金で清水を恨んでの犯行。父親が小説家で素晴らしい作品を書くのに、肝心の賞がとれない。
幼少期から犯行に至るまでの出来事はなかなか重く、手記も犯人、母親、読者などのいろいろな目線から書かれている。この『暁星』はノンフィクション。
そして後半の『金星』はフィクションで、スラスラ読めた。この2つの話があって、やっとなにがあったのか見えてくる。最初はドロドロしていたが、最後は、言葉にするのは難しいが読んで良かったなーと思える作品でした。
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