カット・イン/カット・アウト

カット・イン/カット・アウト

1,870円 (税込)

9pt

【松井玲奈が4年ぶりに贈る待望の新作小説】

あの日、フィクションのような人生が始まった。

著名な劇作家・野上が主宰する劇団の新作公演初日まで、残り3週間。
晴れてヒロインに選ばれた元国民的子役のアイドル・中野ももは、
野上の厳しい指導に応えることができず、徐々に追い詰められていた。
どうにか端役を手にしたとある中年の女優は、中野ももが憔悴していく様子を気に掛ける。
そして、やってきた公演初日。
幕が上がった瞬間、二人の人生は大きく変わる!

俳優としても活躍する著者が3作目の舞台に選んだのは、「演劇」の世界。
ふたりの女性が織り成す関係は、ゆっくりと、繊細に、絡み合う。
現実にうちひしがれる絶望、強運を手にして舞い上がる歓び、突然やってくる予想外の衝撃。
幾つもの感情を抱えた先の終着点で、それぞれが決断した選択とは――。

「演じる」とは何かを問う、唯一無二の物語。


【著者略歴】
松井玲奈(まつい・れな)
1991年7月27日生まれ。愛知県豊橋市出身。俳優・作家。
2019年『カモフラージュ』で作家デビュー。その他の小説に『累々』、エッセイに『ひみつのたべもの』『私だけの水槽』がある。本作『カット・イン/カット・アウト』が、3作目の小説となる。

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カット・イン/カット・アウト のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全然売れなかった舞台女優が代役を演じて有名になり、子役から活躍していたアイドルが挫折から這い上がる様などリアルで感情移入しやすく途中で止めたくなくてどっぷり浸かった。
    有名になっても余裕ある時間がなければ心が病んでしまうのだなぁ。そしておいしく食べる事が生きる力になると教えてくれた一冊。

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    文中に出てくる物の例え方であったり、心情の表現の仕方が繊細で上手だなと思いました。
    読んでいて綺麗な文章を書くんだなと思いましたし、これまで芸能人が書かれた本はリアリティに欠けてリタイアすることも多かったのですが、こちらの本は読み進めていくことができましたし、読みやすい本でした。

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ


    二人の女性と、それを支える人たち。
    読みやすいながらも、自分の軸がブレることへの外と中の欠落していく過程が丁寧に書かれていたと思う。
    はっきりとした前向きさがあるわけではないが、それは私たちの人生と同じで、小さな灯火のような核が持つエネルギーの大事さを感じた。
    面白かった!

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    SKEトップアイドルで、誰よりも結果を重視した松井玲奈氏が、こういう本を書いた心境の変化が気になる。亀ちゃんの結末は。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    役者さんの裏側を知ることができて面白かった。
    登場人物は皆、相手を思いやる優しい人が多くてこれは作者の願望なのか、それとも芸能界には本当にこういう人が多いのかと、ふと疑問に思った。

    日々さまざまな芸能ニュースが流れてくるけれど、芸能人も私たちと同じ“人”なんだよなとあらためて感じた。
    仕事の悩み、

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    松井玲奈さんの小説3冊目。今回は長編小説。章ごとにそれぞれの主要な登場人物の目線で描かれます。最初は短編なのかなと、何気なく読んでいましたが、クライマックスに向けて全てが1つに集約する見事なまとめ方です。すっかり作家さんになりました。最後に、ももちゃんが報われて良かったです。

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    装丁が素敵で思わず手に取った。
    カバーを外したハードカバーの部分もかっこいい。

    いわゆる中年の域に入った一人の女優。
    目立たない役でも、自分の役割を考えて。全体が良くなることを考えるマル子。
    突然倒れた主役の代役。マル子はどう考えて演じていたのか。
    1人の人間のかっこいい生き様を見せてもらった気分

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    松井さんの作品は初めて読みましたが、繊細できれいな文章を書かれる方だなと感じました。癖がなくとても読みやすかったです!

    元子役のアイドルと舞台俳優の中年女性の運命が、ある舞台をきっかけに大きく変わっていくストーリー。
    元アイドルの松井さんだからこそ、リアルに書けたのかなと思ったりしました。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    元アイドル、現在は俳優で作家として活躍する松井玲奈さんの最新作。

    「私は誰のために」
    「僕は何のために」
    「みんなのために」
    「あなたのために」
    「オーバーラン」
    「カット・イン/カット・アウト」
    六話で構成された作品。

    メインとして描かれるのは元国民的子役のアイドル・中野ももと、売れない中年女

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    れなっちの本でなかったら、この本を手に取っただろうか。と第一章をよんでいる間中、ずっと頭に引っかかっていた。SKEでは珠理奈推しだった私にとって、「じゃないほう」のマツイだったれなっち。でも、小説を書いたり、海月姫での演技は素晴らしく、大好きになりました。役者おばさんの話かあ、52歳って、こんなにば

    0
    2025年04月22日

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