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ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
何度も何度も読み返した一冊。 読むたびにどうしようもない悪意と何度も向き合う。中学生で読んだときはたぶん「ぼく」の使った声の真意を理解できなかった気がする。大人になって読むと、この歳の子が向き合うにはあまりにも重い。この力も罪悪感も。にしてもこのゲームを考えた辻村先生には感服だ。。。
ひとつの問いを丁寧に掘り下げていく読書体験でした。主人公と先生の対話を追ううちに、価値観を考え直す良い機会になったと感じます。 物語は非常にシンプルですが、これは「ぼく」が先生から受ける授業こそがテーマなのだと理解しました。秋山先生とのやり取りは、まるで良識ある道徳の授業を受けているようで、もし中...続きを読む高生の頃に読んでいたら人生観が変わっていたかもしれないと思うほど印象に残りました。 「ぼく」が小学生とは思えないほど思考が成熟している場面もありますが、これは先生を通して読者自身に問いかけているのだと感じられます。自分ならどう考えるか、どこまで他者を理解できるのか──そんなことを考え続けてしまう作品でした。 さらに、講談社文庫の辻村作品を読み進めてきて、ついに“辻村ワールドすごろく”に触れられたことにも感動。特別な力の正体や、ある人物のあたたかな言葉が「ぼく」に寄り添う場面は胸に残りました。 読み終えて、少しだけ自分の視野が広がったように感じられる一冊でした。
純粋にめっちゃ面白かった!!伏線回収っぷりも、さすが辻村さんの一言。最初から最後までずーーーっと楽しんで読めました!結構分厚いけど一瞬で読み終わっちゃいます。 辻村深月さんのこと少しでも気になっているなら絶対読んで欲しいです!!!!
大切な人のためなのか、それとも自分のためなのか。 少年が必死に考えて出した答えに、その後の感情に泣きそうになった。 秋山先生との会話で思考を深めていく過程が読み心地よかった。ひとつのことを多角的に考えていく姿勢は見習おうと思う。 あと、少年が女の子のために頑張る姿がペンギンハイウェイと少しだけ重...続きを読むなった。
未読で得した本シリーズ! 辻村作品の中で同率1位! ハケンアニメ!に並ぶ自分の中の1位。 内容を全く知らない状態で読んだら、びっくり。 久しぶりに本中心の生活をしました。 起承転結がしっかりとしていて、純粋な悪意に 向き合う主人公に共感。 主要登場人物が少なく、丁寧に描かれている 描写がとても秀逸で...続きを読むす。 生涯トップ10には入る名作でした。 ただ、センシティブな内容なので子供にはおすすめできない、
少学校で起きた陰惨な事件で声が出なくなった少女・ふみちゃんのために不思議な力を持つ"ぼく"が出来ることを模索するシンプルな構成と「彼女が望むことは何か」「どうすることが自分に恥じない結論になるのか」など深く考えさせられる描写の対比が絶妙で"ぼく"は紛れもなく...続きを読むふみちゃんのナイトだと思えた。
何度も泣きました。10歳の純粋でまっすぐで、だけど信じられないくらい大人びている感情に、持っていかれました。だけどそれだけではなく、罪とは、罰とはと、自分ならどうするだろうかと禅問答のような頭の中での一人のやり取り。大人になった今、私は「何もしない」という選択をするかもしれない。だけど、おそらく割り...続きを読む切れないし、そんなぐちゃぐちゃで必死な感情の先に、人を動かす愛情があるんだろうとも思う。 ぼくとふみちゃん。ぼくはふみちゃんが大好きで大好きで、どうしても何があっても、痛ましい孤独の世界から戻ってきてほしかった。「本当に優しい子なんだ。」 本当に深い物語でした。
「〇〇しなければ✕✕になる」という呪いをかけられる能力を持った小学生の男の子。 小学校で飼育しているウサギたちが惨殺され、その現場を目の当たりにした大切な女の子が心を失ってしまう。 許せない!その犯人に呪いをかけてやる!って話。 能力の設定が細かくて、自分ならどう使うか?を考えながら読み進めていた...続きを読む。 また、女の子のためじゃなくて自分のために能力を使うんだと、責任の対象が誰なのかを考えさせていて興味深い。 最終的な男の子の呪いの使い方は予想外だったが、小学生にしては賢すぎるでしょ、という印象はずっとあった。 ウサギが惨殺される描写はなかなかしんどい。 アキ先生が別作でも登場していたらしく、その作品も読んだことがあったのに全く思い出せなかったのが悔しい。
こちらも読み直しシリーズです。 こちらの作品は、よりリアル。 ふみちゃんの描かれ方も存在感も、いまの現実世界にもきっとありえる存在。 ぼくがふみちゃんのためを思ってではなく、 自分のためにやる。 復讐とは結局、どんなに綺麗事を言っても所詮は自分の自己満足。 そういった、人間の目を逸らしたい部分...続きを読むを、 先生はきっちり目を向けさせます。 先生は時に残酷です。でも根底には愛がある。 そんなことを感じさせる存在でした。 ぼくが最後に出す答えは。 それらを想像しながら読み進めていってください。
「馬鹿ですね。責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため」の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」
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