ユダヤ人実業家の実績についてひたすら羅列されていくばかりなのに、ふしぎと飽きずに読める一冊。
「ユダヤ人によるアメリカ経済支配」説は、過去においても現在においても客観的事実とほいい難いと結論されている。
でもなぜユダヤ人がアメリカにおいて経済的に成功できたのかは、私にはやっぱりよくわからないまま。
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教育を重視し識字率が高かったというなら、それは日本人も識字率は高かったはず?という疑問も。
「出稼ぎ的意識が少ない永住思考型の移民であったこと」と「歴史的に育まれた倹約精神」はなるほどなるほど…。しかし改めて社交界からも遠ざけられ、贅沢に着飾り共揃えを従えて外出することと許されていなかったって、その差別の歴史たるや…。
ジョージ・ソロスの話題もあり。
YouTubeで、オーストラリアの金融機関で働いてるのはほとんどユダヤ人で、彼らの日常会話というのは日本人とは全然レベルが違う。日本人の金融知識などユダヤ人と比べると赤子同然と言われているのを聞いて気になっていたんだけど、こういうユダヤ人の家庭内及び友人、同僚との会話についてまでは言及されていなかった。そりゃそうか…。
ユダヤ人の強みがあるとすれば、差別の歴史なども大いに関係はあるけれど他にこういう日々の興味関心から蓄積されていく土台がもう違うのかなと思ったりしたんだけどその辺は謎のまま。