トヨタ生産方式が現場でどう実践されているかをケースを用いて分かりやすく解説。
重厚な面構えからは一見とっつきにくさを感じるが、読みやすい。
トヨタ生産方式は、直感的には不合理な感じがするものだが、説明されれば誰でも納得がいくだろう。何十万人を同じ方向に向かせるための経営システムなのだから当然なのだが
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トヨタ生産方式は、携わる人が桁違いに多く、多品種少量生産な自動車産業において、日本人及び愛知周辺のサプライチェーンの特性を最大限生かしたものと思う。他国、他業種にいつも妥当するものではないはずだ。自動車産業の構造が変われば、トヨタ生産方式の転換も必要になる。
「かんばん方式」「QCサークル」などトヨタ式手法の単なる教科書ではなく、「なぜ」この方式が原価低減に繋がるか丁寧に説明しているところに好感が持てる。