もう10年以上前、小学生か中学生の時にお小遣いで買った大好きな作品を再読。
上橋菜穂子さんの作品に出てくる食べ物ってすごく美味しそうで魅力的。独特の甘辛い香辛料で煮付けた魚、タレがしみたご飯、読んでるだけで口の中に唾がたくさんわいてくる。
これは全10巻のシリーズの第1巻目。新ヨゴ王国第二皇子のチャ
...続きを読むグムが、目には見えないもう一つの世界の水の精霊の卵を身に生み付けられていて、ひょんなことから女主人公の用心棒・バルサがチャグムを守ることになる話。当時2巻目の『闇の守り人』から読み始めた私的に、シリーズものだけど1話完結的な楽しみ方もできると思う。
呪術師のおばあさんトロガイ、その弟子タンダ、宮に仕える若き星読み博士のシュガとか、キャラが濃くて素敵な登場人物が多いのも魅力。
幼かった頃に好きだったお話って、時を経て読み返しても色褪せないどころか、もっと違う良さを感じられる気がする。
夏の終わりに、童心を思い出しつつの読書体験、贅沢な時間だった。