大塚桃の作品一覧

「大塚桃」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 服従
    タイトルから想像されるプロット(暴力的な場面も多いのでは?など)とはまったく違う、どちらかといえば知的な会話や主人公の内省によって展開に、やや意外な印象を受けた。読後、すべては「ぼくは何も後悔しないだろう」というラストに向かっての布石だったと知るのは、ある意味で衝撃的でさえある。
    主人公の知人の乗車...続きを読む
  • 服従
    え?え?と驚いているうちに、状況がどんどん変化していく。
    リアリティは半端ない。
    背景として人口増と共にイスラム教徒が世界で増加していることもあって、背筋が凍る思いがするディストピア小説だった。とくにジェンダーをめぐっては皮肉と真剣さがない交ぜになって、深く考えさせられる。

    最後にソ連崩壊後の世界...続きを読む
  • 服従
    これはただのSF小説ではない。個人・国家・自由といった概念がこれからどのような変貌を遂げるのか、ウェルベック独自の視点で読者に提示する傑作である。私の理解では、この作品のテーマは先進国における個人主義・自由主義の未来であると考える。重要なのは「服従」というタイトルで、多様性の中で自由を謳歌していた個...続きを読む
  • 服従
    ウェルベック・ミーツ・イスラム教。
    フランス大統領選の話だけど、政治ネタは3割くらい。セックスと食事の話が楽しい。
    宗教やユイスマンスの話は、よく分からないなりに楽しい。

    最近「一夫多妻制って制度化されてないだけで日本も実質そんなもんじゃ?結局、所得が高いやつが愛人とか囲ってるわけで」
    って事を知...続きを読む
  • 服従
    「人間の絶対的な幸福は服従にある」。
    2022年のフランス大統領選で、ファシスト党とイスラーム党が決選投票に残り、イスラーム政権が誕生するお話でした。
    楽しいの意味はなく、面白かった。
    知識や教養は、超越神の前では脆い。インテリほど迎合も早いというのは驚きです、フランスはレジスタンスの国だと思ってた...続きを読む

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