システム開発・運用をITベンダーに委託する側、いわゆる「ユーザー企業」の立場でトラブルを未然に防ぐための契約の勘所を押さえた解説書です。
ユーザー企業がベンダーに発注する際には当然契約を締結するわけですが、その契約をユーザー任せにすることがいかに危険か、契約形態として巷でよく言われる「請負」や「準委
...続きを読む任」という言葉がいかにベンダーに都合良く使われているか、あまり意識しないIT部門の担当者も多いのではないでしょうか。
本書では契約書を「紛争時のルールブック」と定義しています。ルールブックというからには社会常識に合致した公正な内容でなくてはなりません。
ITに関する契約書の多くはベンダーに有利な内容に偏っており一般的な常識からかけ離れているそうです。
まずはこの点を認識し、常識的で公正な契約を締結を目指すことがシステム開発・運用の契約に関するトラブルを防ぐ第一歩だと思います。
【キーワード】請負と準委任、瑕疵担保期間、民法改正、著作権の帰属、SLA etc