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地下ネットワーク「金石」の幹部が謎の殺人者“黒石”に殺されると怯え、新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、公安の矢崎と幹部に会った。その数日後に別の幹部と思しき、頭を潰された遺体が発見された。過去10年間の類似した未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した――。どこまでも不気味な異形の殺人者“黒石”と戦う鮫島。“新宿鮫”シリーズ最高の緊迫感で迫る最新第12作!
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Posted by ブクログ
馴れ合いを嫌って単独で動き、気づかれないうちに犯人に迫り捕捉してしまう警察官が新宿署にいる。鮫島という名と捜査法も合わせ、人は彼を「新宿鮫」と呼ぶ。 キャリア警察官でありながら、上層部との対立が原因でずっと新宿署の警部に留め置かれている孤高の刑事・鮫島の活躍を描く警察サスペンス。シリーズ12作...続きを読む目。 ◇ 鮫島と因縁がある、中国残留孤児二世三世で構成される地下組織・金石。その幹部の1人、高川が警察に保護を求めてきた。対応した元公安総務の矢崎は、新宿署の鮫島に連絡し、2人で高川と会うことにした。 高川によると、金石は八石と呼ばれる8人の幹部によって運営され、PC ネットワークによって繋がっているという。 ところが最近、八石の1人である徐福と名乗る男が金石の支配を目論み、黒石と呼ばれる暗殺者を使い他の幹部の排除に乗り出したとのことだった。 秘密裏に捜査を開始した鮫島たちだが、幹部の誰も徐福に会ったことがないという事実に直面し、捜査は難航する。 そして数日後、八石の1人と見られる男の死体が、頭部を潰された状態で見つかった。 * * * * * 大沢在昌さんの作品の中で最も好きなのが、この『新宿鮫』シリーズ。サスペンスとしてもヒューマンドラマとしても高いレベルで安定していると思うからです。本作も楽しみつつ大切に読むことにしました。 徐福と黒石。この上ない強敵でした。 頭がキレ、ネットの奥深くに潜みつつライバルの居場所を正確に探り当て、暗殺者を差し向ける徐福。 筋肉質の巨体を誇り、密かにターゲットに近づき正面から頭蓋骨を叩き潰す恐るべき暗殺者の黒石。 何かの格闘技に秀でたわけでもなく射撃の名手でもない、正義の執行者としての矜持のみを拠り所に捜査を行う鮫島にはかなり分が悪い。 ここ何作かは晶と桃井を失った鮫島が死に場所を探しているかのような印象を受けて、寂しさを感じながら読んでいました。 だから今回、鮫島の相棒として再び矢崎が登場したことで「よもや」という思いが頭をよぎってしまいました。 矢崎は前作で、鮫島の動向を探るため公安が潜り込ませたスパイであり、捜査途中で犯罪組織に狙撃され重症を負った人物です。 スパイではあったけれど若い捜査官の前途に鮫島はずっと心を砕いており、今回どこかで矢崎を庇って…… となるのではないか、孤高の鮫島に相応しい最期が用意されているのではないかと恐れていました。 でも杞憂に終わってホッとしました。 矢崎は鮫島の誠実で優秀な相棒になっているし、アシスト役としての藪はますます存在感を増しています。 そして何より生活安全課長の阿坂が桃井に匹敵する上司ぶりを見せるようになってきました。( 余談ながら、藪が阿坂課長に惚れたような描写があって微笑ましかったです ) 鮫島が孤独な捜査官ではなくなったというのが、自分にはうれしいことでした。 右手小指の骨を砕かれた鮫島と、鮫島への復讐を誓い黙秘を貫く決心をするサイコパス黒石の描写という不穏さを残すラストシーン。 心配だけれど、続編への布石と思えばまた新宿鮫に会える楽しみにもなりました。本作もおもしろかったです。
大好きな新宿鮫シリーズ最新作。 前回からの金石に関する解決編のようだ。 残留孤児の悲しい歴史の犠牲者と現代のネット犯罪の空虚さにリアルさを感じる。 鮫島の新宿鮫たらしめる言動が控えめになり少々寂しい。 また一作目から再読したくなった。
初めて新宿鮫シリーズ読みました めちゃくちゃおもろかった 一気読みでした。一読必殺… 他のシリーズも絶対読みます
さすが大沢の親分。読み応えずっしりの面白さ。 新宿鮫とも長いお付き合いで、これが大沢さんを読むきっかけなので、鮫島の環境の変化は感慨深い。 桃井も晶もいない。でも、今回は、前作から登場のあの2人となかなかいい感じになってきてほっとする。いくら一匹狼でも、仲間が本当にいないのでは厳しすぎるからね。 と...続きを読むはいえ、敵があの国っていうのが、どうしても馴染めない。黒石も徐福も、言動も考え方も気持ち悪すぎる。
安定の新宿鮫シリーズ、前作からのキャラクターも良いテイストを帯びてきており、これからも新たな長いシーズンに繋がる予感。いよいよ、時代を超越しつつある感じ。唯一、本作における八石の名前と人物は覚えにくく、その分読み方が雑になってしまったのが残念。自分の問題ですが。
<新宿鮫>のシリーズは、文庫化されている11冊の長篇と、1冊の短篇集を全て読んだ。そうなると、この未だ文庫にはなっていない最新作が気になってしまう。文庫の登場を待つことが出来ない、待つ時間が耐え難いと考え、単行本を入手して紐解いた。そうした甲斐が在った!実に愉しく読んだ… 色々と「訳アリ」で新宿署の...続きを読む現場に在る、実は警察庁キャリアで警部の鮫島が奮戦するというのが<新宿鮫>のシリーズということになる。長く続くシリーズは、近年に至って「第2期」という趣になっているかもしれない。が、それでも変わらずに魅力的である。 本作は、何やらの会の会員向け事務連絡のような不思議な文章が冒頭に掲げられ、そして鮫島が連絡を取っているという場面から起こる。 作中の鮫島の言い方を借りると「矢崎くん」と連絡を取っている。矢崎は前作の『暗躍領域』にも登場している若い刑事だ。公安部に在る。 この矢崎は<金石>に関連することで鮫島に相談しているのだった。 <金石>というのは、鮫島が関わった事案に何度も関与していた集団である。中国残留孤児2世や3世等の互助的な集まりに起源を有するらしいのだが、日中両国の人達と交流、交渉し得ることから、様々な正規、不正規な事業を展開する関係者も在り、犯罪をも厭わない例が見受けられる。<金石>は、明確な頭領を戴くピラミッド型の組織を有する結社ではなく、様々な関係者のネットワークという存在である。 この<金石>の関係者である高川という男が在る。高川は矢崎を通じて「警察の保護を求める」というような、妙な話しをしているというのだ。高川が言うには、<金石>の中で一定の発言力を有する者達の連絡網となっているインターネットの掲示板が在り、その中で“徐福”と名乗る者が、組織の改革を叫んでいるのだという。そして反対する者は粛清するとしている。そして<黒石>(ヘイシ)という殺し屋が蠢いているらしい。高川は自分も危険なのだとしている。 鮫島は阿坂課長の了解と協力を得て矢崎と行動を共にすることになった。鮫島は矢崎と共に高川から事情を聴くことになる。 <金石>の関係者の間では、互いに面識も在る、または会ったことが無くても何処の誰かは判るという場合の他、素性がよく判らない、関係者なのか否かも不明瞭という場合も在るのだという。雑多な人達によるネットワークであるが故である。問題のインターネットの掲示板の中で“徐福”と名乗る者に関して、鮫島と矢崎が事情を聴いた高川はよく判らないということであった。 <黒石>(ヘイシ)という殺し屋は、鈍器で額から頭頂部を強く打ち、一撃で相手を絶命させるという方法で“仕事”をしているようであった。或いはその方法の被害者と見受けられる事例が発生した。調べると、その被害者は問題のインターネットの掲示板の中で“徐福”と名乗る者に反対意見を表明していた者であるらしかった。 そこから、類似の死亡事案を見出そうと、鮫島と矢崎、阿坂課長と鑑識係の藪が記録を調べてみれば、鈍器で額から頭頂部を強く打ち、一撃で相手を絶命させるという方法で殺害されたと見受けられる事案が幾つも見付かった。 色々な角度で調べ、謎の殺し屋<黒石>(ヘイシ)や、それを動かしているらしい“徐福”と名乗る者の正体を探って行くというのが物語の肝である。「続き」が気になって、頁を繰る手が全く停められなくなってしまった。 或いはこの<新宿鮫>のシリーズは「第2期」というような展開になったかもしれない。時代がどんなに変わろうと、「護るべきだと信じる何かを護ろうと闘う」という鮫島は不滅だ。遠からず「次回作」が登場することも願う。文庫化が待ち切れず、単行本を入手して読んだが、非常に好かった!
リーダーを決めずに活動する地下ネットワーク「金石」の幹部、高川が警視庁公安に保護を求めてきた。正体不明の幹部“徐福”が、謎の殺人者“黒石”を使い、「金石」の支配を進めていると怯えていた。 「金石」と闘ってきた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、公安の矢崎の依頼で高川と会う。その数日後に千葉県で“徐福”に...続きを読む反発した幹部と思しき男の、頭を潰された遺体が発見された。 過去十年間の“黒石”と類似した手口の未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した――。 どこまでも不気味な異形の殺人者“黒石”と、反抗する者への殺人指令を出し続ける“徐福”の秘匿されてきた犯罪と戦う鮫島。“新宿鮫”シリーズ最高の緊迫感で迫る最新第十二作! まだまだ現役の鮫島警部の活躍。過去作の引用が懐かしい。
前作と繋がっているところが多く、かなり忘れていたので細かいところは十分理解できていないかもしれないが、それでも一気に読ませるのは流石。
久しぶりにドキドキした。鮫島君もなんだかんだ言っても40代なのね。でも信念は変わらない。このあとどう続いて行くのだろう。
88彼の国の不良たちとの長い闘いがやっと終わったのかなあ。今の社会を見てるとまだまだ続編がありそうな気もするが、今回は身内に犠牲者が出なくて良かった。気味の悪い世の中になったもんだ。
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黒石(ヘイシ) 新宿鮫12
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大沢在昌
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