腸と森の「土」を育てる～微生物が健康にする人と環境～

桐村里紗

人の最も身近な自然環境は「腸内環境」であり、そこは人が根を下ろす「土」にあたる。土壌に暮らす微生物が腸内細菌の起源であり、人は食べることを通して外的な環境と接続しているのだ。本書では腸内環境と心身の不調の関連について最新情報を伝えつつ、人と地球の土を同時に改良する食べ物の選択の重要性と方法をプラネタリーヘルスの観点から説く。近代農法や畜産が環境に与える影響と、それを解決する農業や食の未来も伝える。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 暮らし・健康・美容 / 健康・医療
• 出版社: 光文社
• 掲載誌・レーベル: 光文社新書
• 電子版発売日: 2021年08月17日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★★]

とても重要な本。土と微生物で示された主題を医師の立場から深める。また日本の食と農の問題にも焦点を当てる。
はっきり言って、いきなり大転換は無理なので、できるところから少しずつと思う。
僕の場合は、子ども達のおやつからか。

[ブクログ · ★★★★★]

人間はピラミッドの頂点などではなく他の生物、微生物との豊かな相互関係の中で生かされている歯車の一つである事を知れば、過剰な除菌、食料廃棄など局所的で二元論で判断する人間のエゴイストな行動の愚かさに気づくはず。

[ブクログ · ★★★★☆]

良書！ ‘’人は森であり、腹に土を内包している。‘’ 偏った動植物の接種を改善する「プラネタリーヘルスダイエット」で身体と生態系のアンバランス改善。 内なる腸環境と、外的自然環境の関係性。まさに腹落ち。

[ブクログ · ★★★★☆]

すごく数多くの論文と作者自身の取材によって書かれた丁寧な本。健康と地球環境が密接な関係であることを再確認できました。

[ブクログ · ★★★☆☆]

森などの自然界から人間の腸に至るまで、菌が果たす役割の大きさについて解説し、行き過ぎた除菌や環境汚染に警鐘を鳴らす。
言いたいことはわかるし共感する部分も少なくないが、やや極端な主張、科学者にしてはエビデンスに疑問が残る箇所もあり、読むのに注意が必要だと感じる。

[ブクログ · ★★★☆☆]

感想
腸と土。人間と地球の基礎を整備する。自分たちの足元から目を背けて健康を向上させることはおこがましい。食を考え直す一つのきっかけに。