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作家・三浦しをんが「小説」を真正面から考えた――。「小説を書くのは自由な行い」。だがしかし、「ここを踏まえると、もっと自由に文章で表現できるようになるかもだぜ!」。長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ贈る小説の書きかた講座。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。
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Posted by ブクログ
三浦しをんさんによる、小説の書き方についての本です。 私は三浦しをんさんの小説が好みで、「この作品がどうやって作られているんだろう?」という動機で読み始めました。 小説家を目指す人にとっても、そうでない人にとっても楽しめるエッセイ形式で、WebマガジンCobalt(コバルト)にて連載されていたものを...続きを読む一冊にまとめて「お口直し」と称した部分を新たに書き下ろしたものだそうです。 注意点として、 『あの家に暮らす四人の女』 『むかしのはなし』 のネタバレがありますので、「ネタバレの前に読みたい!」という方がおられましたら、先にそちらを読まれることをお勧めします。 本書を読み終えて、三浦しをんさんのイメージが私の中でがらりと変わりました。 読む前は文学愛好家かつ大人の女性、というイメージでしたが、バリオタ(本書抜粋)だったんですね。 確かにひとつの物事を極めて一人で作品を仕上げるという職業には大切な資質かもしれないなと思いました。 肝心の内容は、 ・人称について ・取材方法 ・タイトルについて ・書き進めるコツ などなど、ためになるような情報が満載な感じがしました。「作家ってこんな風に考えているのか」という読者視点で読んでも楽しいですし、「三浦流の書き方はこうなんだな」と志望者が参考にしても有用な一冊だと思います。 今までに読んだ三浦作品を再読してみたくなりました。
愛なき世界からどはまりした三浦しをんが、 小説の書き方の本を出してるなんて!と即購入。 自身も最近小説を書いて発表するようになり書き方に悩んでいたので藁にも縋る気持ちで購入。 ……三浦しをんって、こんなに面白い人なの!! 自身の作品のネタバレをしながら解説したり、 アイデアの出し方や上達の仕方を...続きを読む面白おかしく書き記したり。特に私は三人称多元視点で話を書くが、いろいろまぜこぜになって意味が分からなくなるときがよくあるので、違いが整理ができてありがたかった。 あとは、どーーーしても嫉妬をしてしまう自分自身への向き合い方。三浦しをんも私の作品の方がおもしろいのにって思うことあるんだ……。 ちょっと安心した。 悩んだときに読み返すバイブルとなった。 とりあえず、ハイロー見ます!!! あと、他の小説も購入させていただきました。 これから読ませていただきます!
貴志祐介さんの書き方の本も拝読しましたが、三浦しをんさんは伴走しながら書き方を教えてくれる本でした。脱線したエッセイ部分が三浦さん節炸裂していてエッセイとしても面白い本です。
趣味で小説…というか物語というか、を書いていて「もっと上手になりたい!」と思い始めたので。 まず、読みやすく受け取りやすい!押しつけがましさがなくて、多分三浦しをんさんの性格に好感を(共感かも?)持てるから素直になるほど〜と読んでいける。 なんとなく、小説って一番大事なのはセンスと感性なのかなと思...続きを読むい込んでいたから、後からでも身につけられる型などがあるんだと安心できた。 たくさん読んで、たくさん書く。たくさん考える。 それを楽しく続けていけそうだと思えるので、小説を書くことについてポジティブになれる良い指南書だと思った。 三浦しをんさんの小説はいくつか読んだけど、エッセイは読んだことがなかった。でも絶対おもしろいだろうから近々読もう。 例として登場した小説も気になったから読む!
突然HiGH&LOWの二次創作みたいなの始まって爆笑した。HiGH&LOW最高なんだよなぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!! オタクっぽい言い回しやツッコミが良い意味でクセが強くて、気軽に楽しみながら読めた。真面目な部分はきちんと丁寧に自作を用いて説明してくださるので勉強にもなった。HiGH&a...続きを読むmp;LOW大好きだけどHiGH&LOWの良さを上手く言語化できなかったので、先生が語るHiGH&LOWの魅力を読み、ああー!なるほど!こういうことだったのか!HiGH&LOWの謎の熱さは!!と勝手に納得。HiGH&LOWのファンブックの評価みたいになってしまった。
ハイローの話がたくさん出てきて、めちゃくちゃハマってるじゃんと笑ってしまった。 三浦しをん先生の小説の書き方エッセイ。1から小説はこう書きますよと教えてくれるものじゃなく、ある程度小説を書いている人向けかな。プロを目指す人へのアドバイスというか。 先生がどうやって小説を書いているかを知れたのと、オタ...続きを読むクが好きなものにキャッキャしてる様子を見るのが好きなので、面白かった。
三浦しをんさんの小説の書き方エッセイ。しをんさんの小説が好きなので、裏話が読めて楽しかったです。あと、ところどころ話が脱線し、『推し』の話になるところがツボです。気がつくと『推し』の話ばっかりしてる人が好きなので。 最後に、小説を書いてると一人で仕事をしてる気持ちになるけども、実際はそうではなく、相...続きを読む手(読者や編集者)がいるので、コミュニケーションは大事にしないといけない、とありました。何をするにも、コミュニケーションは大事!身に染みました。
書きたいものを自由に作る三浦しをんさん(勝手にそう思っている)、よくこの連載執筆を引き受けたなあ。24皿も! 1皿目に「念入りに推敲するのも、非常に大事です。」真面目な語り口は、しをんさんが真面目に書く本なのかと。 2皿目文頭に「小説なんて書いてられっか!」とすでに皮が剥がれている。 7皿目『...続きを読む一行アキについて』と、もちろん真面目にアドバイスされつつ。 9.10皿目『HIGH &LOW』を熱く語り脱線はさみ。 17皿目副題-中ニの魂が叫びたがってるんだ風。 あとがき「やはり二十四皿は過剰接待(?)だったかすみません」って。 楽しいなあ。
普段は読み手役ばかりの小説について、書き手側のネタバラシをしてもらった気分で読みました。成程と感心させられる部分も多かったし、勉強にもなった。ただ何故か全体を通して有川ひろさんのエッセイと雰囲気がよく似ている気がして混乱し続けた……なんでだ。(なんなら途中までこの本の作者は有川さんだと勘違いしてた)
三浦先生のテンションがおもしろい。最後の章で物書き志望者へのエールが送られています。とても良いことを書いてくださっていて、書く作業を目指し続けても芽が出ず、筆を折りそうな方にこの本を読んでいただきたいです。すべての創作者と創作物に幸あれ。
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