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名探偵・後動悟が、密室の列車内で、華麗なアリバイ崩しを披露する「手首を持ち歩く男」。師・島田荘司の人気シリーズから御手洗潔と石岡和己の名コンビが登場する「動物園の密室」。ほかに《あかずの扉》研究会と《霧舎学園》のメンバーも集結し、オールスター探偵がハイレベル推理を連発する、珠玉のミステリ短編集!
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Posted by ブクログ
5- 時期も媒体もバラバラに発表された短編を取りまとめた短編集。と、気を抜いていると最後の仕掛けに驚かされる。本短編集のみならず、「あかずの扉」の長編ともリンクして(「霧舎学園」ともちょっぴりリンクして)あまりにも見事な数多くの伏線の回収(こじつけ)に、今まで少しあまく見ていた著者を見直さざるを...続きを読む得ない。シリーズ・キャラクターたちの意外なエピソードも興味深く、ある意味「あかずの扉」シリーズの5作目とも受け取れる。と言うか、両シリーズ長編を読んでいないことには感動も感慨も感心も大したことないかもしれない。 収録作をバラにするとそれほどでもないけれど、全体としては傑作と言う名に恥じない出来。
『手首を持ち歩く男』 後動悟の乗る列車で起きた殺人事件。手首を持ち歩く男の謎。かつての過激派3人の運命。 『紫陽花物語』 振袖を着る老婆の謎。子供たちの神隠し。運び出されるベビーベッド。 『動物園の密室』 動物園で起きた殺人事件。御手洗潔の推理。小さな騎士の物語。 『まだらの紐、再び』 ...続きを読む 消えた覚せい剤。殺害された薬物中毒の女子大生の秘密。争うキャリア警察官と上司。「沼毒蛇事件」の真相。 『月の光の輝く夜に』 ジョーと月子の物語。 『クリスマスの約束』 開かずの扉研究会のクリスマス。14年前動物園での約束。 2009年10月26日再読
【収録作品】手首を持ち歩く男/紫陽花物語/動物園の密室/まだらの紐、再び/月の光の輝く夜に/クリスマスの約束 *《あかずの扉》研究会の前日譚や後日譚のような話もあり、楽しめる。特に最後の書き下ろしのおかげできれいに収斂されて気持ちよく読めた。こういう仕掛けは大好き。
2007/4/28ジュンク堂住吉シーア店にて購入 2011/1/4~1/6 霧舎氏のデビュー前からデビュー後に発表された短編を集めた著者初の短編集。「手首を持ち歩く男」、「紫陽花物語」、「動物園の密室」、「まだらの紐、再び」、「月の輝く夜に」、「クリスマスの約束」の6編。個人的にはミステリとは言え...続きを読むないが、「月の輝く夜に」が良いかな。開かずの扉研究会の面々も登場する。御手洗シリーズのパスティーシュまである。解説で諸岡氏も書いているが、伏線の張り方が素晴らしい。ネタバレになるので書けないが、研究会面々のキャラクターへの思い入れが深くなった。おそらく2年ぶりくらいの霧舎作品だが、シリーズ続編を読みたくなってきた。
帯の御手洗潔VS後動悟に惹かれたのは言うまでもない(苦笑)後動さんなどの「あかずの扉研究会」のメンバーも素敵ですけどね。 短編集なので、さほど時間もかからず手軽に読めますし、一つ一つはバラバラの話なんだけど、最後まで読むと実は……思わず「なるほど」と呟いてしまいました。
久しぶりにこの人の作品をちゃんと読んでみた。《あかずの扉》研究会シリーズは昔に全部読んでいたけれどすっかり内容を忘れている次第。この短編集も前に読んだはずなのに忘れてしまっているというね。 改めて読んでみるとこの短編集の中で一番好きなのは「月の光の輝く夜に」かな。その次の「クリスマスの約束」のオチも...続きを読む含めて大好きという感じ。 最後に全てがまとまって綺麗な形に納まるのが好きな方にはオススメ。これを読むと《あかずの扉》研究会シリーズも読み返したくなる。
正統派・新本格!論理的・トリック! 霧巧流推理ゲームがここにスタート! 《あかずの扉》研究会と《霧舎学園》のメンバーが時間軸を超えて登場する新本格ミステリの結晶体。名探偵・後動悟が密室の列車内を舞台に華麗なアリバイ崩しを披露する『手首を持ち歩く男』ほか、全六編を収録。師・島田荘司の人気シリーズ・御...続きを読む手洗潔と石岡和己の名コンビも登場して、冷静沈着かつロジカルな霧巧流推理ゲーム。
霧舎さんも積ん読がいろいろありましてやっと読みました。 割と前のものを集めた短編集として普通に見てたのですが最後のおまけ的1話で”してやられたなー”という感じが。 途中まではふーん、解りやすいものが多いな(トリック的に)ってな感じで見てて御手洗の話で普通に御手洗が好きなのでニマニマしてたりしてたんで...続きを読むすが…最後のね、アレ。 あ、なんだ…伏線かあああああ!と^^ でも普通に読んでるものが最後に綺麗にすぽっとまとまると何かスッキリします。 一応ネタバレはあまりしないように(してるつもり←のせいでレビューーが意味不明にw)なので肝心な所は書きませんが、良く言えば期待を裏切らずにやってくれたってとこですかね。
霧舎巧初のミステリ短編集。 この短編集は頭から順に読んでください。 伏線の魔術師である氏の真骨頂が味わえます。 もう一度●●を読み返したくなる!! そんな珠玉な短編集はいかがですか?
一つ一つの短編のレベルが非常に高い。 長編だと少し盛り込みすぎな部分があったり、推理やトリックの説明が分かりにくかったりすることがあったが、短編ではそれらの短所は見られない。 トリック、ロジック、伏線回収。 作品自体が伏線となり、「クリスマスの約束」で全てが一つに繋がるさまは見事。 《あかずの扉》...続きを読む研究会の面々の物語でもあり、シリーズ4作を読んでいるからこそ楽しめる、驚けるものもある。 「クリスマスの約束」は除き、単体として特に面白かった短編は以下の二編。 「手首を持ち歩く男」 猟奇的に見せかけることによるミスディレクション、静岡駅通過のアリバイトリックやコーヒーカップのアリバイトリックなどなど、短いながらも使われているトリックはどれも秀逸。 プロローグもさすが。 「まだらの紐、再び」 "論理のアクロバット"を目指したそうだが、これはなかなか上手くいっているのではないだろうか。 「蛇に咬ませた」のではなく、「蛇が咬んでしまったのを隠そうとした」というのは盲点だった。 管理人殺しの存在意義や、注射器などの細かい伏線回収も相変わらず鮮やか。
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霧舎 巧 傑作短編集
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