天国が降ってくる

天国が降ってくる

1,463円 (税込)

7pt

4.6

主人公・葦原真理男は、九州の没落した旧家の末裔。新聞社に勤める父親の転勤によりロシアに暮すが、高校受験のために単身で帰国。父の友人の若い大学助教授・中之島妙子の家に寄寓し、異国からの転校生として特異な日常が始まる。高速回転する真理男の精神は、やがて晩年の感覚を所有し、自己昇華をめざす。パロディを駆使し、自意識を追究した、島田文学の初期集大成。

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天国が降ってくる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最後は文章の通り、天国が降ってくるのが見えた。読み入りは少し難しいかもしれないけど、半分超えたあたりからは映像を見ているような感覚になる。

    0
    2013年03月08日

    Posted by ブクログ

    島田雅彦が\'85年に発表したこの作品は、狂気と刺激、そして愛に満ちた人生に於いて極めて強烈に残った一作です。初めてこの作品に触れた十代の頃はとにかく主人公・真理男に自身を重ねていたものです。彼の狂気の言動と行動が私の十代の感性にはリアルに感じられていたのだろう。感情移入するのにそう時間は

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    主人公の壊れ方が胸に突き刺さる。痛くなりました。
    アシワラマリオに恋をした。
    人を喰って生きる特殊な人間の特殊な食生活。
    島田雅彦を核にして、私はその分身達に千回恋をする。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    僕は模造人間に感銘を受けたが、この話の主人公はヒロイックな人間では決して無い。

    かといってアンチヒーローでもない。ただひとつだけいえることは主人公がぶっ飛んでいることだけだ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    若い島田雅彦が書きながら主人公とともに壊れていく様子が相当面白い。
    この人の作品、やはりこれ位の悪意とあきらめが込められていないと面白くないね。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    衝撃作という言葉が似つかわしい。島田雅彦のすかした感じは嫌いではないが、同時にそれは作家としての限界のようにも思う。しかしこの作品には良くも悪くも力を感じた。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    島田雅彦の小説の主人公(一人称)は、どれもこれもかっこよく見えてしまう。
    ぶっとんでる→かっこいい?
    かっこいいと思うかは人それぞれかもしれないけれど。
    マリオのキャラの強烈さったらない。

    かっこいい。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    青春の書がいつまでもサリンジャーでは世界も進歩がないだろう。現代日本の若者はもっとひねくれている。でも若さゆえの弱さは抱えているのは変わらない。ここに書かれた、真理男は自分自身だ、そう感じた若者はおれの知る限りでも三人(その一人はオレ)。まだまだライ麦畑には勝てないか?

    0
    2009年10月04日

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