サーチライトと誘蛾灯

サーチライトと誘蛾灯

750円 (税込)

3pt

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢が、真相を解き明かす。観光地化に失敗した高原での密かな計画、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎。5つの事件の構図は、エリ沢の名推理で鮮やかに反転する! 第10回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題作を含む、軽快な筆致で描くミステリ連作集。/【収録作】「サーチライトと誘蛾灯」/「ホバリング・バタフライ」/「ナナフシの夜」/「火事と標本」/「アドベントの繭」/あとがき/解説=宇田川拓也

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サーチライトと誘蛾灯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    受賞した「蝉かえる」よりも、主人公のとぼけた人柄が滲み出ていて面白かった。先にこちらを読めば良かったかな。「蝉かえる」は因習、偏見、悪意、無関心などがテーマだけれど、こちらは人間の弱さや狡さなど、身近に感じられる話ばかりで、親しみやすかった。

    0
    2023年03月14日

    Posted by ブクログ

    やっぱり良かった!
    シリーズ1作目だが、2作目を先に読んでしまい1作目に戻ってきた。しかし、個人的には2作目を読んでから1作目を読んだ方が魞沢泉のキャラクター象がはっきりしていて楽しめる気がする。
    本作には5つの短編が収録されている。繋がっている訳では無いので、どこからでも読めるのもありがたい。しか

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    『蝉かえる』が面白かったので前作のこちらを読みました。
    昆虫好きのエリサワ君が事件を解決するシリーズ。5つの短編で、ひとつひとつ短くて読みやすい。
    私は「火事と標本」が良かった。後作を合わせてもこれが一番だと思う。

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    昆虫オタクの青年が昆虫を目当てに行った先々でなぜか不可思議な事件に遭遇する。主人公のとぼけたやり取りがなんとも緩い雰囲気だが、真相が明かされる瞬間の切れ味は抜群。各話に登場する昆虫がしっかりと物語に絡んでくる点も嬉しい。

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

     昆虫好きの青年が旅先で遭遇する事件の謎を解く連作短編ミステリー。シリーズ1作目。
             ◇
     吉森は定年退職後、ボランティアでドングリ公園の見回り隊員をしている。
     ドングリ公園は街の憩いの場だが、かつて複数のホームレスが住みつき、強制退去させるのに難儀したことから結成されたのが見回り

    0
    2023年09月26日

    Posted by ブクログ

    登場人物の掛け合いが楽しく
    スタートから一気に物語に引き込まれました!
    虫好きのえりさわを中心に
    すこしホロっときちゃうような物語が
    5話詰め込まれたミステリー集
    個人的には「サーチライトと誘蛾灯」
    「火事と標本」が好きでした!
    ストーリー的には読んでて満足なんですが最後まで読んでも 謎のえりさわ 

    0
    2023年09月04日

    Posted by ブクログ

    5つの作品が収録されている連作集。登場人物のひとり、といった風情でいつもそこにいる魞沢(えりさわ)さんがとてもよい。人が死んでいるのに、なぜか癒されてしまう。事件の背景にある人間模様や心情が丁寧に描かれているからなのか、独特の空気感を持つ魞沢さんの昆虫エピソードがおもしろいからなのか。ああそうか。刑

    0
    2023年07月28日

    Posted by ブクログ

    確かに亜愛一郎シリーズを彷彿とさせる!!
    昆虫好きの魞沢泉が巻き込まれる事件簿の短編集。
    全体的にほわっとしてる感じが好き。「ナナフシの夜」が一番好き。

    0
    2023年07月11日

    Posted by ブクログ

    昆虫オタクの魞沢泉(えりさわ・せん)が探偵役のミステリ短編集。とぼけたキャラで、彼と事件関係者との会話にはちょいちょい笑ってしまう。笑えると同時に切なくもあり、事件関係者の心情に重点が置かれていているのがいい。特に「ナナフシの夜」「火事と標本」が好き。続編の「蝉かえる」も読みたい。

    0
    2023年06月22日

    Posted by ブクログ

    コミカルなキャラクターや台詞なのに、事件はシリアス。
    なるほど、著者のあとがきによれば、泡坂妻夫の「亜愛一郎シリーズ」を意識して書かれたそうだ。私は一作くらいしか読んでいないのだけれど、とぼけた味わいの探偵役・魞沢泉くんに似た空気を感じる。

    本書は短編が5編、虫を追って各地を旅する魞沢が、行った先

    0
    2023年05月02日

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