雲の果(はたて)

雲の果(はたて)

770円 (税込)

3pt

小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。緊張感溢れるシリーズ第八弾。

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雲の果(はたて) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本シリーズで、純粋にミステリーとして楽しんだ感覚が大きかったように思う。これまでは信次郎の毒の強さにひりひりとしながら読んでいた。彼の毒がどのように周囲の人にまわっていくのか、浸潤という言葉が似合うような、毒の回り方にひりひりとしながら読んできたが、今作では、彼の毒も八方に撒き散らされたわけでもない

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    あぁ、信次郎のなんとゾクゾクすることか。
    おふじさんの、衣の下に刃を隠し持つ男にそそられる、っていうのがピンポイントに信次郎や遠野屋にそそられる気持ちを表してるな、と思う。
    視線でチリチリ首元に感じる親分に私はなりたい笑

    今回は事件も魅力的だったが主人公3人のキャラがすごくよくでていたと思う。

    0
    2022年10月10日

    Posted by ブクログ

    信次郎のことを、「情を欠いた人は人でなくなる」と伊佐治は腹の中では思っているが、信次郎も伊佐治の問いかけには、うるさい爺だと言いながらも少なからず応じている。その何とも言えない掛け合いの間が面白い。読者は信次郎の口から出るであろうその先の謎の解きあかしを期待しながら待っているのである。伊佐治ではない

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    小暮さまにはぞっさせられるというか、薄寒くなる感じ。
    なんて身勝手なのーと遠野屋さんが小暮さまに引っ張られないよう祈るばかり。
    今回、伊佐治も小暮さまに引っ張られてる感じで、ドキドキした。
    事件もなるほどーという感じで読ませるなと唸る感じだった。

    0
    2020年02月15日

    Posted by ブクログ

    謎解きメインの内容で、面白い。大人の事情って怖いなと思った。手がかりを残さないためには手段を選ばない描写が印象的だった。

    0
    2023年08月13日

    Posted by ブクログ

    著者が時代小説も書いているとは知らなかった。登場人物のキャラクター設定がしっかりして、且つ、ミステリーの要素も入っているお得な?時代小説。シリーズの他の作品もまた読んでみます。

    0
    2022年05月04日

    Posted by ブクログ

    弥勒シリーズ第八弾。
    遠野屋の元番頭が亡くなった。遺品の中にあった変わった手触りの帯。
    それは、火事場で死体で見つかった女の元にあった燃えかすの帯と同じ織のものだった。
    事件を追う信次郎と伊佐治、そして遠野屋の清之介。
    今作は遠野屋の過去については控えめで、シンプルにミステリー作品として引き込まれ楽

    0
    2021年05月10日

    Posted by ブクログ

    清之介の夢、叶うのか、追いかけ続けたい。
    それほど、小暮信次郎との関係が絶妙過ぎて。
    自身ですら見えない心根の部分が、お互い干渉しあうことであぶり出される感じがたまらない。

    0
    2020年03月01日

    Posted by ブクログ

    第八弾
    焼け跡から切り殺された身元不明の女の焼死体と帯の焼け残り
    真相を探っていく行くうちに焼けた仕舞屋の持ち主、亡くなった隠居と画家志望の若旦那と商売根深な木のような嫁
    遠野屋の亡くなった番頭の線から手がかりが
    背後にはある版画災害時に金を稼ぐために行っていた江戸での強盗
    捨て去りたい秘密のために

    0
    2022年06月23日

    Posted by ブクログ

    今回は、特に木暮信次郎という毒が強調されていた気がする。この毒に侵された遠野屋と伊佐治。その行く末はどうなる?
    遠野屋の新しい商売は、今のベンチャービジネスに似ている。既存の店との軋轢は大きいだろう。遠野屋の商売が、どうなって行くのかも気になる。

    0
    2020年02月16日

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