この夏のこともどうせ忘れる

この夏のこともどうせ忘れる

704円 (税込)

3pt

高校三年、受験生の圭人は塾の夏季合宿に参加し、学校で同じクラスの香乃と同室になる。苦手なグループにいる相手を窮屈に感じていたが、眠れない夜を過ごすうち、圭人は香乃にある秘密を知られてしまう――「空と窒息」など書き下ろし5編。
夏休みという長い非日常、いつもと違う場所で出会い、交流する二人。暑さに眩む視界と思考の中で、変わっていく関係を描く。記憶に濃い影を落とすような青春小説。

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この夏のこともどうせ忘れる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    胸に直接花火を投げ込まれたかのような一瞬の熱さと痛みを与えてくる読後感と、そんな短編五作をまとめ上げるタイトルがあまりにも秀逸。どれもこれも夏の熱に浮かされたような影響を描いた話で、結末によってはこの後も繋がりを持っていて欲しいと願いたくなるものの、だけれどどの話もこのタイトルに帰結するのだと思えば

    1
    2022年10月28日

    Posted by ブクログ

    日常と非日常のまじわるこの絶妙なかんじ…すごく好みだった。
    読者にゆだねる終わり方も◎
    自分好みでない結末よりは妄想する方がいいし…
    何回も読みたくなるし、読む返すと伏線もたくさん見つけられて感動した。
    この春自分も高三になるからか、同じ高三の女の子が主人公の「生き残り」が一番印象に残った。彼女のよ

    0
    2024年04月05日

    Posted by ブクログ

    どのお話も、たまらなく好きでしたが、特に『空と窒息』が好きでした。

    日本の、高校生の夏。じっとりとした感じがなんとも言えず愛おしかったです。

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    本当に良かった。
    すごく高校生のうちに読んでおくべきだと思った。
    すごく静かなお話なのに、こんなに全ての話が記憶に残るし、何回でも読みたくなる。
    短編集これまでそんなに読まなかったけど、これはすごくいい
    みんなに読んでほしい本です。

    0
    2023年08月14日

    Posted by ブクログ

    確かに忘れるかもしれない。でも面白かった。リアリティとミステリの配分が心地よかった。危うさに対してドライでありながらも、誰かがいてくれるのは幸福だ。この夏、ちょっと何かに巻き込まれてみたくなる。

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    学生時代に超はまっていた携帯サイトの作者さんが、
    まさかの商業デビューしていたと聞いて、とりあえず短編集をと購入。これからの季節にぴったりだし。
    読んだ瞬間、あーーーー好き!って思った。
    そうそう、この文章が好きだった。
    淡々としていて、だけど耽美で、切なくて、あふれるくらいの思いが読み取れるのに、

    0
    2021年06月14日

    Posted by ブクログ

    すごかった…。どの話も大胆な起伏があるようなのじゃない、むしろすべて静かな話なんだけれど、どれも濃く心に残るようなのばかりだった。

    これどの配信で聞いたか忘れちゃったんですが怪談についての雑談で、「どんなに怖くて、忘れられないって思ってた体験でも忘れる。自分は学生のときに、ある怖い体験をしたことが

    0
    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    「冒険者たち」や「アルジャーノンに花束を」を読んだ時と同じぐらい感動した。

    どれも本当に面白かったが、特に「空と窒息」「生き残り」が面白かった。

    0
    2021年04月08日

    Posted by ブクログ

    「夏休みの高校生」をテーマにした短編集。
    全体の印象は一言で言うと「思春期の二人だけの秘め事」。
    面白くて読みやすく、一気に読みました。
    眩しく輝く太陽が作り出す「影」のようなお話たち。
    5つのお話の中でも、ドキドキさせられたのは『昆虫標本』、ゾクゾクとして不思議な世界に引き込まれたのは『夏の直線』

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    高校生の夏休み、ほんのひとときのふたりの関係。ふたり、は顔見知り程度のクラスメイトだったり恋人だったり旅先で出逢う名前も知らない誰かだったりする。冷房の効いた室内から窓の向こうの夏を眺めているような非現実感と、切ないような苦しいような眩しいような青春がある。

    0
    2019年08月15日

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