罪の声

罪の声

1,012円 (税込)

5pt

「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。「これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

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罪の声 のユーザーレビュー

「きょうとへむかって、いちごうせんを……にきろ、ばーすーてーい、じょーなんぐーの、べんちの、こしかけの、うら」

かつて日本を震撼させたある脅迫事件。
被害企業との接触に使われた録音テープの声は、幼いころの自分の声だった……。
知らないところで犯罪に関わっていたことを知り、真相を明らかにするため動き出した曽根(そね)。一方、新聞記者の阿久津(あくつ)もこの未解決事件を追い始め……。

衝撃の事件の「真実」を生々しいまでのリアルさで書き切った本作。
「週刊文春ミステリーベスト10」では第1位、第14回本屋大賞にもノミネートされています。
話が進むにつれ徐々に明らかになっていく真相に、ページをめくる手が止まりません。
自分のあずかり知らないところで犯罪に関わっていたかもしれない、と自らも追われる立場になることへの恐怖を抱く曽根。反対に、不明瞭な事件の真相に近づき、得も言われぬ興奮を覚える阿久津。異なる立場の2人の、細やかな心理描写にも注目です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    奇想天外な展開だけど、登場人物の言葉遣いや風景描写に説得力があって、自然に引き込まれた。
    犯人、被害者、報道それぞれに理も非もあって、それがまたよい。
    ヒリヒリした。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    『盤上に散る』に続き、塩田作品六作目。とても重厚な作品で、ノン・フィクションかと思うくらいだ。リアルに「グリコ・森永事件」を知る人が読んだら、その思いも一入だろう——。この事件を描きたくて作家になったらしく、読んでいてその思いをひしひしと感じた。こりゃ話題になるわな。星五つ。

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    スポットライトを当てる方向を変えると、悲しむ、苦しむ人がこんなにいたのか…と。

    センセーショナルな部分に注目されがちだけど、悲しい事件だなと、感じました。

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    たまたま映画を見て、小栗旬と星野源が演じている阿久津と曽根俊也がとても好きで、本を読んだ

    グリコ・森永事件があったことも知らず、事実に基づいたフィクションだと思うと、子供を巻き込むことへの躊躇いはなかったのかと思わずにはいられない
    世間から逃げるしかできない人生を歩まされた生島家の子供を思うと、親

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    グリコ森永事件がベースになっている物語。

    事件の際に身代金の受け渡し方法を指示するのに使用されたこどもの声。
    その声が過去の自分のものだと気付いてしまう、という出だしから引き込まれる。

    実際の事件だけあって、読みながら不気味さに背筋が寒くなった。
    過去の事実を必死に追う記者と、無自覚とはいえ犯罪

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    「重厚」!!!!!
    という二字がぴったりな一冊だった。
    映画を公開当時にシアターで観ていたので、内容はわかっていたのだが、かなりよかった。
    グリ森はいまだに気になる事件やし、こんな人生があったかも、という著者の思いはごもっともだと思う。
    当時はきっといろんな人の人生に影響した事件だったんだろうな。。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    久々にいろんな意味で「どっしり」重厚な小説を手に取って、読み通せるか不安だったけれど、事件そのものはしっかり覚えているから、これがフィクションと知りつつも、はらはらとページをめくった。
    登場人物が多くて途中、行きつ戻りつして、半分くらいまできたとき我慢できず、先に映画を観てしまった。

    ミステリーは

    0
    2024年03月25日

    Posted by ブクログ

    著者の本を初めて読みました。

    正直、読み応えがありました。
    良く取材された上で描かれています。

    著者の別の本も是非読みたいです。

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    グリコ森永事件を参考としているため内容は具体的であり、この事件を通して日本の経済や文化の歴史を読んでいるようだった。また、話の3分の2ぐらいまで阿久津側と俊也側、二者目線で話が進んでいくため事件についての視点が偏らず事実をそのまま受け入れることができ、犯人への怒りや被害者の悲しみ、加害者家族の苦悩な

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    戦後最大の未解決事件の真相に迫る
    事件に巻き込まれた家族は30年の呪縛から解き放たれるのか?
    犯行に使われた子供の声
    その子供達の人生はいかなるものか
    真相を追う記者と自分の声が犯行に使われていた男が家族の関与を確かめるため僅かな手掛かりを辿って行き着く先にあったのは、まだ終わっていないそれぞれの人

    0
    2024年03月03日

罪の声 の詳細情報

  • 映画化

    「罪の声」

    2020年10月30日公開
    出演:小栗旬、星野源、市川実日子

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