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相手に正しく伝わる文章は、どのようにすれば書けるのか。そして「文章を書く」ことの意味とは何か――。論理的ライティングは「異和感」から出発すると訴える著者が長年にわたる教育現場での経験に裏づけられた「書く」ことと「論理的思考」、そしてその相関を鍛え、自分の思いや考えを正確に他者に届ける文章の執筆法を解説する。「自分の言葉を持ってリアルに生きる」ための基本的教養となる小論文術を伝授する実戦型文章読本。
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Posted by ブクログ
小論文のテキストとして今まで読んだ中で最もわかりやすかった。 課題文からのテーマの抽出、与えられた資料や自身の経験からの考察及び根拠の提示、そして結論を論理的な文章として書き起こすプロセスを丁寧に解説してくれている。読むだけで小論文対策になるのではないかと思えるほどだ。 2018年刊行の書籍だが、題...続きを読む材として扱われているものは現在にも通じるものばかりなので、これから小論文対策をしたいと考えている人にもオススメできる。
著者は「学研」の小論文の「権威」。本書は、小論文を課す大学入試突破のアンチョコではない。他人の文章や論説に触発されて自分の言葉でそれを考え直すこと、そして人に伝えられるように言語化の訓練をすることの重要性を説いている。著者のメッセージは、「自分の言葉を持ってリアルに生きる」だ。当たり前になっている「...続きを読む常識」や雰囲気には、多数の人々が思考停止して盲従しているだけの危うい構造があるのではないか、と疑うべきだし、自分が感じる「異和感」(著者は「違和感」とは書かない)をきちんと意識して結晶化してみるべきだ、と言っている。 本書に出てくる小論文のお題が、環境だったり差別だったり格差是正のための所得再配分だったりするのは、大学入試がそういうテーマを好んで出題するからだろう。ところがよくよく考えると、そういうテーマの小論文を課すということは、受験生にそういった(あえていうと、やや社会主義的サイドに寄り添った)エッセイを刷り込むことになる。模範解答みたいなものを書いてみれば、大概はそういうスタンスのものができあがってしまうだろう。小論文入試がそのような思想バイアスを無意識に作っていると言えなくもない。 著者は、ばりばりの団塊世代であり、吉本隆明を読み込んだ世代でもある。そのあたりも気になるといえば気になる。
思ったものとは違っていて、実践的なものだった。私に今必要なのは、1からの書き方だったので少しずれてたかなと思う。でも、社会現象のさまざまな見方を知ることができたのでよかったと思う
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