帰蝶

帰蝶

789円 (税込)

3pt

「上さまは、いつから、悪鬼に魂を売りわたされたのか――」夫・信長が、神をも畏れぬ所業に手を染めていく。歯止めをかけるべく、出身である美濃の家臣たちの期待を一身に背負った正室・帰蝶(濃姫)は、残虐さをあらわにしていく夫に怯えながらも織田家の奥を束ね、したたかに、たくましく生きていく。そんな帰蝶が心を許せるのは、美濃衆と、心の友とも言えるあの男だった……。そして起きた本能寺の変――。信長に叛旗を翻したのは、帰蝶の従兄・明智光秀。光秀に最後の決断を促したのは、一体誰なのか。織田家の要となった帰蝶の運命はいかに。大胆な発想を交え、女の目線から信長の天下布武と本能寺の変を描き切った衝撃作。解説は、作家で、同じく帰蝶を題材に小説を執筆している宮本昌孝氏。

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帰蝶 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本能寺の変までの道のりがこんなに細かく書かれている本は初めて読んだかもしれません。
    帰蝶については、よくわからない部分が多い方ですが、こんな人だったらいいなーと思いつつ読みすすめました。

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    織田信長の妻の帰蝶(濃姫)を主人公とした歴史小説。帰蝶は信長の観察者である。帰蝶を信長の理解者とする描かれ方はあるが、本書の帰蝶は信長と異なる価値観を持っている。たとえば騙し討ちを卑怯と感じている。「夫が弟を成敗したことについてあれこれいうつもりはなかったが、信行は信長の仮病に誘われ、見舞いにきたと

    0
    2023年05月28日

    Posted by ブクログ

    歴史の真実は誰にもわからないから、それを逆手に小説を紡ぎ出せるなんて素晴らしいし、楽しませてくれてありがとうございますの気持ちでいっぱい。

    知的好奇心も刺激される。

    本能寺の変を計画した真の立役者は?
    もしかして本当かもしれない…と思いを馳せる。

    史実に基づくフィクションは、目線を誰かにするか

    0
    2023年01月06日

    Posted by ブクログ

    いわゆる信長婦人である濃姫を書いた小説は珍しいと思い、読み始めたが最初はちょっと違うなあ、と感じていた。
    やはり、女性ならではの視点ということで、妻として、母として、またひとりの女性として濃姫が描かれているからであると思われる。
    まあ、そう思って読み慣れてくると、そんなに違和感もなくなってくる。

    0
    2020年12月14日

    Posted by ブクログ

    以前から興味を持っていた濃姫、「麒麟がくる」を観ていてもっと詳しく帰蝶を知りたくなった。
    帰蝶は本能寺の変よりずっと以前に早世したか離縁させられたと考えられていたが、近年京都の織田家過去帳に78歳で亡くなった帰蝶らしき人の記載があり、著者は帰蝶は生きていたとみる説が自然ではなかろうかと考えたという。

    0
    2020年05月21日

    Posted by ブクログ

    斎藤道三の娘、帰蝶
    15歳で織田信長に嫁いだ彼女の
    したたかな生涯を描いた傑作

    日々、怪物へと変貌してゆく夫
    織田家の奥を束ねる強さ。
    やがて起こった本能寺の変。
    帰蝶という女性の数奇な人生

    0
    2020年03月21日

    Posted by ブクログ

    通説では、早世あるいは離婚したと考えられていた信長の正室=濃姫(帰蝶)。
    近年になって、織田家過去帳の記載から、帰蝶が信長の死後も生きながらえたとの説の信憑性が高まったことが、著者がこの小説を書くきっかけだそうだ。
    本能寺の変の実行者は明智光秀だが、その黒幕は?と、古来様々な説が流布されている。足利

    0
    2019年05月30日

    Posted by ブクログ

    気まぐれで純粋ゆえに一旦怒ると手がつけられないが、帰蝶にだけは甘え信頼する。「麒麟がくる」の信長みたいだと思いながら読んだ。

    0
    2023年10月03日

    Posted by ブクログ

    帰蝶が主人公の本、今まで読んだことがなかったなあ。
    それにしても信長がひどい描かれようだったし、(著者が嫌いだからといっても、全面にだしすぎかなあ)けちょんけちょんやな。
    徳姫の自分の恋を成就させることしか考えず、思い立ったら後先考えず行動起こして突っ走る感じ、ひどいなあと思いながら読む。
    本能寺の

    0
    2022年10月01日

    Posted by ブクログ


    織田信長といえば 
    かなりドラマとかにも なっているので 
    時代小説は 名前を読むだけでも苦戦する私には
    この本は 読みやすかったです。

    しかも、この本は 信長の正室を中心に描かれていました。
    謎多き 正室の人生とは。。。。

    昨年旅行で 安土城の模型を見ていたので
    城の中を描いているシーンは

    0
    2022年06月11日

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