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「さみしくてたまらなくなったら」 「毎日しかめっつらだけになったら」 「家族に疲れたら」 「生きるパワーがほしくなったら」 ……人生の折々に読みたい谷川俊太郎の詩を、 劇作家・鴻上尚史がセレクトし、エッセーを添えた、 谷川&鴻上版「人生処方詩集」。
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Posted by ブクログ
「詩は漢方」 その通りだと思います。 詩に興味をもった人には、まずこの本をおすすめしたいと思うような、谷川さんの詩の真ん中のところを抽出した本でした。 小説やルポや参考書がどうしても読めないときでも、詩なら読めてしまう。やっぱり詩は薬です。
ただ詩だけより、鴻上さんの解説(エッセイ)があって、より深まったのと、そのエッセイも面白かった。 詩は、できたら の できたら からだの枯れるときは 魂の実るとき のフレーズがぐっときた
詩が好きなら!
谷川俊太郎さんの詩の中に、 「詩は誰のものでもありうる 世界が誰の所有でもないのに すべての人のものでもあるのと同じように 詩は微風となって人々の間をめぐる」 とあるように、 詩は誰のものでもなければ、誰のものでもあって、私たちの「想い」に、「悩み」に、「迷い」に、「戸惑い」に、「日常」...続きを読むに、「生活」に、「人生」に、いつでも寄り添ってくれて、時にヒントを与えてくれて、励ましてくれて、感動を与えてくれて、力を与えてくれる。 詩の力って本当にすごいのです。 谷川さんの詩の中には、心の琴線に触れて、涙がぶわ〜って溢れてくる詩があります。 言葉がリズムにのって次々と頭の中に入り込んできて、ぐるぐるぐるぐる脳内に映像が入り込んで来る不思議な詩があります。 こういう感覚を共有することって難しいのかもしれないけれど、とにかく素敵な詩がたくさんあるから、きっと何か感じる詩と出会えると思うから、是非読んで欲しいと思います。 「人生処方詩集」納得のネーミングです。笑
#切ない #癒やされる #感動する
ケストナーという詩人の「人生処方詩集」なるものがあるそうで、それの谷川俊太郎版。 おそらく、自分の中でも生涯大切にしたい本の予感。
演出家の鴻上尚史さんが、谷川俊太郎さんの詩をテーマごとに紹介していく一冊。 詩は本当は私たちの身近にあるもので、日々の言葉にならない思いをお腹の底にストンと落としてくれるもの。 そういう観点から、鴻上さんが谷川医院の受付として、心の症状にあわせて薬という名の詩を処方してくれる本。家庭薬局、民間医...続きを読む療、詩をそんな風に取り上げるなんて、新鮮で面白くて、好き。そして、たしかに詩は薬になると思った。 もうだめだと思った時に、聴く曲。その詩に力をもらう、そんな経験は結構ある。詩に馴染みのない人もそんな風に詩を捉えてもらえたら、と語る鴻上さんの言葉が優しくてわかりやすい。 症状の項目は さみしくてたまらなくなったら 毎日、しかめっつらだけになったら 愛されなかったら 愛されたら 大切な人をなくしたら 家族に疲れたら 戦争なんて起こってほしくないと思ったら 歳を重ねることが悲しくなったら などなど それぞれに5.6つの詩が紹介され、鴻上さんの短いエッセイがつづく。どちらも胸にしみる。 谷川さんの詩はいつ読んでもどうして、ピターッと、私の気持ち!これ!とくるものがあるのだろう。そして、読後が暗くならない。 鴻上さん曰く、どんなに悲しんでも地獄でも谷川さんはコミュニケーションの手を伸ばしているように感じる。あなたを理解したい、またはこんな風に思ってしまう自分を理解したい、という思いです。と。その先にかすかな希望があると。 折に触れて服用したい処方箋の一冊。
鴻上尚史の流石が光る。各項目ごとのエッセイもだが、セレクトと構成セットリストが完全にいい意味で作為的でうならされる。
谷川俊太郎をじっくり読んでみたくて、入門書として手に取った一冊。 鴻上さんが選りに選った詩について語る熱量から、改めて鴻上尚史ファンにもなった。 章によって納得度にばらつきがあるので☆4。
そのときどきに合った詩が見つけられると思います 定期的に読んで感じて『処方』されたい_φ(・_・ 2021/02/22 ★4.0
詩の処方箋的なセレクトとあって、上から目線だと嫌だなと思いつつ読み始めたけれど、鴻上尚史氏の詩へのリスペクトがそこここに感じられてよかった。 冒頭の、ダイアナ妃が亡くなった時に、イギリスの人たちは献花とともに詩を添えるという話しにまんまと引き込まれ、歳後まで読んでしまった。 有名な詩の合間に、こ...続きを読むんな詩もあったんだと思わせる作品に出会えるのがアンソロジーの魅力、素敵なラインナップだった(当たり前か!谷川俊太郎だぞ) ラストの鴻上氏のことばにも共感。 長編を読む、ライブに行く、映画を見終えたような充実感をたったひとつの詩から、または詩の1行から得ることができる、なんて素敵なことなんでしょう✨✨
詩はハードルが高いと感じていましたが、他の本で大好きだった鴻上さんのフィルターが入った谷川さんの詩集本ということで気になり、勢いで購入しました。結果、詩の味わい方を少しだけでも掴めた心地がして、とても満足です。「コーダ」は読みながら涙が溢れました。
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そんなとき隣に詩がいます
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谷川俊太郎
鴻上尚史
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