日本史真髄(小学館新書)

日本史真髄(小学館新書)

924円 (税込)

4pt

4.8

逆説シリーズ著者が「日本史の極意」を公開。

井沢元彦氏のライフワーク『逆説の日本史』シリーズは、大ヒットした歴史ノンフィクションの金字塔ともいうべきロングセラーです。最新刊『日本史真髄』は、これまで編年体で展開した「逆説」シリーズとはまったく視点を変えて、「ケガレ」「和」「怨霊」「言霊」「朱子学」「天皇」の6つのテーマで日本史全体を捉え直し、日本人の思考や行動を呪縛するものの正体を歴史的事件から読み解いていきます。
例えば、江戸時代の歴史は、朱子学が分かってないと理解できません。織田信長が明智光秀に殺された本能寺の変を目の当たりにした徳川家康は、主君への忠義を絶対とする朱子学を導入し幕府体制を盤石にしました。ところが、その朱子学のために尊皇論が起こり、二百七十年続いた幕府は倒されてしまう。なぜか。徳川家は「覇者」であって天皇家こそ真の「王者」とする朱子学の思想に武士達が目覚めたからです。この朱子学の影響は、士農工商という身分差別や幕末期の日本外交にまで悪影響を与えているのです。
井沢氏が三十年以上かけて体得した「日本史を理解する極意」をすべてさらけ出した「逆説史観」の真髄。この一冊で百冊分の教養が身につく決定版です。(2018年8月発表作品)

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日本史真髄(小学館新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学校の教科書は事件や出来事をただ羅列しただけで、「なぜそういうことが起きたのか?」詳しく説明してくれません。本書は日本史全般を宗教的側面から説明してくれます。本書でいう宗教とは仏教とかキリスト教といったものでなく、当時の日本人が何を信じ、考えていたかということです。一例をあげるならば「怨霊信仰」です

    1
    2020年06月29日

    Posted by ブクログ

    日本人独自の信仰=穢れ忌避、怨霊信仰、言霊信仰。
    日本人の行動指針=和、朱子学、天皇。

    天皇が変わるたびに遷都したのは穢れ信仰から。
    皮細工は、穢れたもの、焼き物は工芸品があるが皮製品のブランドはない理由。
    律令の中の兵部省と刑部省の成り手がいなかった。検非違使や征夷大将軍という令外官を作って軍事

    1
    2020年12月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本史の授業などで、これまで言葉としては当たり前のように学んできた「天皇」、「和をもって貴しとなす」、あるいは「儒教」や「朱子学」といったもの。そして「怨霊・言霊」、これらが日本(人)を規定し、今も我々の無意識の行動を呪縛している、という理論に驚かされた。
    同時に、常日頃つき合い難い、面倒な隣国と思

    1
    2019年09月30日

    ネタバレ 購入済み

    変わらぬ冴えの「井沢節」。

    2023年10月読了。

    著者が『言霊』についての著作を始めてから、もう何十年経つのだろう?詳しく調べる術が無いが、少なくとも30年近くは経過しているだろう。かく云う自分がまだ学生時代に読んでいたのだから、それは確実だ。

    何十年か振りに相変わらずの「井沢節」を堪能した。決して嫌み等ではなく、変わら

    #切ない #タメになる #共感する

    0
    2023年10月12日

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